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月と星と空
現代から過去へ
・渚「お母さん、こんなかんじ?」母「あら、うまくできたじゃない」父「はじめてにしては綺麗にできたな」渚「よかった―♪」私は白河渚、家はお豆腐屋を経営しています。じつは、今日はじめての豆腐作りをしてみました。そして…母「あ。渚、コレ蔵に戻してきてくれる?」渚「うん。いいよ」私の家には蔵があって古い資料など道具がしまってある場所があります。・渚「え―と、ここだよね」踏み台に上がって資料を棚に戻そうとしたら一冊の本が棚から落ちる。・渚「あ、いけない!」踏み台からおりて本をひろう(すごい古そうな資料;)ペラッとページをめくってみると室町時代の豆腐の作り方が書いてあった。「室町時代?…」そうつぶやいたときズキッと、頭に劇痛がした。(っ?!何?)私はその場にしゃがむと本もバサッとおちる。激しい劇痛に私は目をつぶる(なんで、こんな急に…)「っ」そして私はそのまま意識をなくした。………・??「か?」誰かの声がする・??「丈夫?」声は男の子の声。・??「大丈夫か?」そして私は、声の主に身体をゆさぶられているのが解る・??「困ったな。こんな山の中に女の子を1人にしておけないし…」渚(山?
)男の子の言葉に疑問があった。そして・??「兵助―。どうしたんだ―?」兵助「三郎」三郎「って…。女の子?どうしたの?この子」兵助「ちょうどここを通ったらこの子が倒れてたんだ」倒れてた?!・渚「っ!」私はガバッと起き上がる・渚「痛つつつ」急に起き上がったせいか、劇痛がした。・三郎「おい、大丈夫か?」渚「は、はい」サワッ…と風が吹く、そして緑の匂い。・渚「え?ここ…どこ?」辺り一面林だらけで、いかにも山って感じる場所だった。・三郎「ここは忍術学園の裏山だけど?」渚「忍術学園の…裏山って…。ちょっとまって!なんで私、こんな場所にいるの?!私は確か家の蔵にいたはずなのに!」兵助「蔵?」渚「そうなんです!私、家の手伝いしていて蔵に資料を片付けに行ったんです!」三郎「でも、ここは学園の裏山だよ?」サワサワと揺れる木の葉の音が耳に入る。・渚「なんで…こんなことに…」男の子2人は困った顔をしている。でも私は頭がパニックであたふたするばかりだった。・渚「とにかくここから移動しないと!」ガシッと腕を捕まれる。・兵助「女の子1人じゃ危ないよ!」渚「離してください!私なら大丈夫ですから!」兵
助「ダメだ!今のキミを1人にしておけない」三郎「何があったか解らないけど、山を下りるなら一緒に下りるから」渚「え?」兵助「ちょうど俺達も学園に帰るとこだったんだよ」三郎「キミは街に住んでる子だよね?だったら街まで行くよ」渚「だからその、私は―っ!」またしてもあの劇痛がした。・渚「っ」そして、あの時と同じように意識がなくなる。……・渚「っ?」・??「あ、善法寺先輩!起きましたよ」??「え?ほんとか?!」目を覚ますと知らない部屋に寝かされていた。・渚「ここ…は?」伊作「ここは、忍術学園の医務室だよ」渚「医務室…」伊作「5年生の2人がキミを運んできたんだ。体調のほうは大丈夫?」渚「はい。今は大丈夫です」伊作「そうか、よかった」優しそうな男の子がニコッと笑った。・渚「そう言えば、その2人ってどこに行ったんですか?」はじめて会った人達のせいか、あの2人がいないとなんだか不安になってきた。・伊作「学園長室に行っていて学園長にキミのことを話しているとこだよ」渚「学園長さん」(この学園の偉い人だよね?恐い人かな?)すると何かが転がってきてポンっ…と、爆発した。・渚「けほけほ」(何?こ
の白い煙)・土井先生「学園長先生!医務室で煙玉使わないでくださいよ!」・学園長「そこの娘、話はきいたぞ」渚「え?は、はい」学園長「だが、お主から直接話がききたい。話してもらえるか?」学園長先生の言葉に頷くと、私はみんなの前で説明した。…渚「と、言うわけで目が覚めたらあの場所でした」学園長「そうか…。お主の服装から、この時代の者とは思えぬしな」渚「これは私がいた時代の学校制服です」私がなぜ制服かというと、学校授業が午前で終わって店に入ったら忙しそうだった。そしてそのまま制服で店を手伝ったというわけです。・兵助「あのさ、違う時代からきたってことは、帰る場所とかないってことだよな」渚「ハッ!そう言えば…そうなりますね;」今さらながら。大事なことに気づいた。・渚「どうしよう;この時代にあてなんてどこにもないし;」伊作「だったら、ここにしばらく住めばいいんじゃないかな?」乱太郎「伊作先輩?いきなりそれは―;」伊作「帰る場所がないなら可哀想じゃないですか」土井先生「ん―;。ここには寮もあるが…;。どうします?学園長」学園長「そうだのう。あてがない娘を外に出す訳もいかんし…」学園長
先生が悩んでいる。・渚(そうだよね、いきなり未来から来ましたなんていう人をおくなんて嫌だよね)・学園長「よし。決めた」渚「?」学園長「学園の事務などの仕事を手伝ってもらうことを条件とする」渚「条…件?」学園長「この時代は外も危険だからのう」兵助「と言うことは」三郎「この子を学園で保護するということですか?」学園長「さよう。タダで泊まらせると他の生徒の目もあるからのう」きり丸「タダ―?!」乱太郎「き、きりちゃん?!どうしたの?!」きり丸「タダって言葉が聞こえたから♪」乱太郎「あ―;いつものね;」しんべヱ「もう、きり丸どうしたの?」乱太郎「しんべヱまで;」きり丸「あれ?そういえば、何かあったの?」乱太郎「えっと…。かくかくしかじかで」きり丸&しんべヱ「なるほど、そんなことが」渚「今ので解ったの?!」きり丸「ここでのお約束ですから♪」しんべヱ「そうそう♪」渚「;」兵助「おい、乱太郎話もどすぞ」乱太郎「あ、すいませんでした!」土井先生「学園長、彼女の部屋はどうするんですか?」学園長「細かいことは明日決める。今日はとりあえず、医務室に彼女をおいてもらう許可を新野先生にもら
ってある」渚「あの、すいません」学園長「なんだね?」渚「私、ここにおいてもらえるんですか?」学園長「さっきからその話をしているじゃないか」渚「ほ、ほんとですか?!」土井先生「学園長がこうおしゃってるんだ。嘘や冗談じゃないよ」渚「あ、ありがとうございます!」兵助「よかったな。え―と、名前は―」渚「白河渚です歳は14歳です」三郎「俺達と同じ歳か。俺は鉢屋三郎よろしくな」兵助「俺は人知々兵助」私は皆と自己紹介をした。でもなんとか住める場所ができて安心したけれど、ほんとにいいのかな?と言う気持ちもある・渚(とにかく、皆に迷惑かけないように頑張らなきゃ)と、これからのことを思って心の仲でつぶやいた。

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