[通常モード] [URL送信]

月と星と空
ずっとあなたの側にいたい〈夏目〉6
男の人は楽しそうに話してくる。私は思っていたことを言ってみた。「あの、あなた誰ですか?私のこと知ってるみたいですけど」??「やはり、解らないのですね」加奈「?」??「私は、加奈に助けてもらった狐です」加奈「きつ…ね?」男の人は腕を見せてきた。??「これは、あの時の傷跡です」加奈「…」??「身体にもありますが、見ますか?」男の人は着物を脱ごうとする「ち、ちょっと!そこまではいいです!」(こんな場所で脱がれたらヤバいよ!;)・沙羅「私の名前は沙羅と申します。この森に古くから住む狐です」加奈「―」・沙羅「あの時は、私の不注意で妖怪に追われてしまって」・加奈「それで…あの怪我を?」沙羅は頷く・沙羅「狐は助けた者に恩返しをする」沙羅は私の手を握る「加奈、私は加奈をお守りしたい」・加奈「え?」・沙羅「私を…あなた様の側にいさせてください」・加奈「―」(これって…夏目くんでいうとニャンコ先生みたいな感じ?かな)・沙羅「お願いします」沙羅は手にキスをした。・加奈「え!あ、その―!」・夏目「おい、加奈」加奈「へ?」いつのまにいたのか、夏目くんが後ろに立っていた。そしてグイッと腕を引っ張
られる 。・夏目「加奈は俺のだ」・加奈「?!」・沙羅「…」・夏目「帰るぞ」私は夏目くんにグイグイ引っ張られる。…・加奈「ちょっと!夏目くん!」・夏目「…」・加奈「どうしたの?なんか怒ってるみたいだけど…」夏目くんはピタッと止まる。・夏目「まったく、これだから人間は困る」頭をかきながらため息をする夏目くん・加奈「人間って…」・夏目『あれ?』・加奈「ん?」・夏目『加奈さん?そんなとこでなにやって―…』・加奈「な、夏目くんが2人??」・夏目「どうだ?クリソツだろ?」・夏目「って!またか先生!もとの先生に戻れ!」・夏目「しょうがないな」どろんと先生がネコになる。・加奈「先生、変身できるんだ」・先生「商店街を散歩してたらお前が見えたからな、コッソリ後をつけてたんだ」・加奈「だからって夏目くんにならなくても;」(少しドキッとしたじゃん;)・先生「加奈が悪いだろ!狐なぞを助けおって!」・加奈「しょうがないなじゃない!」・先生「まったく、これだから人間は。お前、あの狐に食われるぞ」加奈「食われるって…」夏目「2人とも喧嘩するなよ」先生と言い争いをしていると。??「大丈夫です。私
はそんなことしませんから」いつの間にかクスクス笑いながら沙羅がいた。・加奈「あ、沙羅」・沙羅「夏目様に斑様…ですよね」・夏目「はい」・沙羅「私は沙羅と申します。以前、加奈様に助けてもらった狐です」・夏目「あのときの?」・沙羅「はい。あの時は妖力もだせなかったので、この姿には変化することができませんでした」・夏目「…」・沙羅「夏目様にもお世話になりまして…。申し訳ないです」・夏目「俺はとくに何もしてないですよ、頭下げないでください;」・沙羅「この姿に変化したのは、何十年ぶりです」・加奈「何十年ぶりって…。疲れるんじゃないの?」・沙羅「それは大丈夫です。時間がたてば慣れますから」・加奈「なんで、そんなムリしてまで…」・沙羅「言いましたよね?私は、加奈様に恩返しをしたいと」・加奈「…」・沙羅「けして、あなたに変なんことはいたしません。どうか私を、側にいさせてください」・加奈「ずっと側にいられるのは困るけど…」・沙羅「それは解っております」・夏目「だったら」・加奈「夏目くん?」・夏目「ちゃんと時間をつくればいいんじゃないか?」・加奈「…」・夏目「加奈さんも1人になりたいときも
あるだろうからさ」・沙羅「夏目様…」私は少し悩んだ。そして私の答えは―。・加奈「今のを約束してくれるなら、いいよ?」・沙羅「よろしいのですか?」・加奈「うん」・沙羅「夏目様、ありがとうございます!」・夏目「いや、俺はべつになにも;」こうして、夏目くんには先生が。私には狐の沙羅がいる生活がはじまった。藤原家にいるときは、ふつうの人間には見えなくなるように力を使うらしい。でも、部屋には沙羅と2人だから少しは緊張する。(これも慣れ…だよね;)

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!