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おもいびと
◇蓮の棘3





海斗は、複雑な心情を見せて。

泣いてしまうのではないかと思えるほど、緊張を隠せない佇まいを見せて。



おれたちはただ、広いリビングに突っ立ったまま。

何も言えずに、互いを見つめ合うだけだった。





いまさら何て言えばいい?



会いたかった……とか

心配した……とか?



そんな事、さんざんメールでやり取りした。



おれはそんな言葉が欲しいわけじゃない。



どうしようもない衝動がおれを駆り立ててここまで来たんだ。



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あきゅろす。
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