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爆音オルガスムス
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ライブ三昧で荒行の日々。


おれたちは、おれたちの音を完成させて、たった一年で不動の立ち位置を確立して。
三年の先輩を差し置いて、新入生歓迎会での勧誘ライブを演らされた。



ステージは体育館だけど、コイツ等の音は最高にクールでいやらしい。

まとわりつく音におれの劣情が叩き起こされて、おれたちの挑発的なエロいパフォーマンスで盛り上がった体育館は興奮のるつぼと化した。


スタンディングで跳ね回る生徒がおれたちの、おれの名前を呼ぶ。

おれの名前を……。



その時、おれは自分の居場所を実感して。

『おれはここに居ていいんだ』とかどっかで聞いたような、たったそれだけで世界が変わってしまうようなヤバい感情に支配された。



二年になって初めてのライブは最高の快感を残して。



おれたちは。

押しも押されもしない軽音部の恥部として全校に認められていた。



音楽性だけのやつらとか。

性春の幻影とか。



そんな下馬評なんてどうでもいい。



ヤツ等さえいれば、おれはいつでも最高の快感に巡り合えるんだ。


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