高校バニラボーイズ【謹賀新年】
高校バニラボーイズ【謹賀新年】10
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秘め始め。
そんな嬉し恥ずかしい行事をふたりで過ごせるなんて……と、互いに口に出すことはなかったけれど。
本当はふたりとも特別な感情で行為に没頭していた。
シュウヤにとっては、リョウマの在り方が意外で。
もしかしたら自分が思い込んでいただけで、リョウマの本質はタチなんじゃないのかな……とさえ思えてきた。
そうしたら自分は本来のネコに戻れるわけで。
けれど、自分がネコになったのは、タチとして絶対に役に立たなかったから仕方なくの事であって。
リョウマが相手なら立派に役割を果たせる自分は、果たしてネコと言えるのだろうか?
気持ち良さに溺れながら、もやもやと考えて。
結論の出そうもない不毛な事をぐるぐると逡巡しているうちに、身体の奥深くまでリョウマが侵入して。
痛みと共に例えようのない充実感を与えられて、思わず過敏な反応で声を上げてしまった。
直接触れ合う肌の一部が、たっぷりとした粘りと潤いを介してスライドする。
それは至福の快楽を与え合って、互いの肉が溶け合うような甘く蕩ける性の疼きに満たされた。
「あ……や、あ、あ、リョウマ……リョウマ……」
快感を喰い締めるように表情を歪めるシュウヤの様が、リョウマを更に興奮させる。
やっぱり、こんな興奮もたまらないな……と、リョウマはシュウヤと共に官能に溺れた
甘い痺れが、中心から四散してひろがってゆく。
シュウヤは、自分が頂に向かって駆け上がりだしたのを知って、リョウマにねだった。
「リョウマ……いく。も……」
呼吸を荒げて、喘ぐシュウヤに触発されて、リョウマはさらに抉るように責め立てた。
途端に気を遣って解放したシュウヤは、長く尾を引くような切なげな声で啼いて。
一瞬皮膚を粟立ててから、白い喉を反らせて、全身を貫いてとろりと溢れ出す甘い快感に全てを委ねた。
声にならないシュウヤの切ない呻きが、リョウマの自制を毟るように奪って。
脈動し始めた茎を圧搾するように蠢くシュウヤの中で。
弾けるように熱い情欲の徴を解き放った。
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