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RISING SUN
ねがい3



ホテルの一室。

ライブが終わってから、おれはいつものように諏訪に拉致られて、今までと同様、諏訪の下に組み伏せられた。

諏訪の我慢も限界だったらしい。

タクシーで乗り付けた地方の過疎ったラブホは、意外にも豪奢な造りで。
鏡張りの天井が刺激的で。
諏訪の綺麗な背中と、ねちねちといやらしい動きでおれを責め立てる腰つきを眺めながらの行為でやたら興奮して、容易く何度も達かされてしまった。

背徳と快楽と、喜悦と悲嘆。

複雑に感情が入り混じって、自分でも訳が分からなくなって、達きながら泣いていた。



おれの感情は整理できない情報に興奮している。
認めたくない現実に怯えている。

おれは、自身の感情に呑まれて、溢れる涙を止められなくなった。



頬に触れる手を握って、その手の感触と温もりに縋りつく。
涙はおれの顔だけじゃなく、諏訪の手のひらまで濡らしてしまった。

「どうしたの?」

驚いた諏訪は、両手でおれの頬を包み込んだ。
触れ合う肌が心地よくて、それすらも涙を誘う。

「御堂?」

抱き寄せられて、似合わないバカ力に、例えようのない安心をもらって。
おれは、これから訪れるかもしれない未来を思って。



ただ、泣けてきた。

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