RISING SUN
箝口令4
「ちょっっ!!止め……」
「も、無理」
「──こんなトコでなに考えてんだ!?……外まで筒抜けだぞ!我慢しろ!!」
「我慢できないし止まらない」
「むちゃ言うな!」
外に聞こえないだろうかと気を遣って、おれたちは小声でせめぎあう。
諏訪は興を殺がれたようで、無表情におれを見下ろした。
そして徐に「じゃあこれでも噛んでろ」と、おれの口にタオルを噛ませようとする。
「ふざけん……な……」
何だか本当にシャレにならない空気を孕んで。
おれの口元に、手にしたタオルを押し付けてから、慎ましやかなおれの乳首に吸い付いた。
舌先と舌背を器用に使い分けて乳首を舐ぶるものだから、おれの兵隊さんが思わず敬礼してしまう。
馬鹿野郎。
それはおれの得意技だ!
快楽にすっかり弱くなった身体は、コイツの好きにされて。
おれは、熱に抗いきれない正直な我が身を呪った。
──あ!!
そこはっっ!?
指…ぃ……挿れんな!
……ぅ……っんう!!
洩れそうになる声をタオルで塞がれて。
おれは諏訪の手練れた愛撫に捕まった。
こうなったら俎上の鯉。
煮るなり焼くなり好きに喰われてやるしかない。
ないのだが。
や!!
やっぱ無理っっ!!
これってアオカンに準じるよな!?
もし、隣のテントに人が居たら。
公衆猥褻行為で通報されて捕まるぞ!!
それはっっ!
それだけは嫌だあぁぁぁぁっっ!!
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