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オリジナルBL小説
人の気持ちは・・・
「んっ・・・・。ふっぁあ・・・・。」

声を上げて声を潜めた・・。
トイレの個室に入って、自傷行為をするなんて
自分でも考えられない事だった。
あの時
二人を見て
興奮したのだろうか??
分からない。
あの二人を自分と吉岡にして想像した。
あんな風に接してくれたらと

そう想いながらも
自分の先端を弄っているのが
吉岡の手に思えてきた。
「あっ!!・・・ はぁ・・・っ、んあ・・・。」
ジュルジュル濡れて来て、腰がうずいた


今更
服が汚れるななんて
思ってられない。
心の中で吉岡が「「早くいけよ。」」
と囁いた瞬間に陽は腰を震わせ
「ぁあっ・・・・はぁ はぁ・・・。」


ぐっしょりと手に付いた白い液体を見て
むなしくなった。
急いでトイレットペーパーで拭い取って
流した。

何でこんな事を・・・。
何で。

個室から出て。
トイレから出ようと思ったが
手のひらに違和感を感じた。
「洗いたい。」

そして、蛇口をいっぱいにひねって
その激しく流れる水の中に両手を突っ込んだ。

ざぁーーーー。
最低だ・・・。
自分はいつの間にこんなに吉岡さんを求めていたのか
でも
何なんだろう。

この気持ちは
むなしいってものじゃない
奥の方が締め付けられる
効果音で言うとキューンと言うものだろうか。

父に捨てられた時とは悲しみが違う。



一人になるとイラナイ事を考えてしまう。
顔を洗って
きゅっと蛇口をしめた
鏡の中の自分に
こう言い聞かせた。


彼は自分を見てくれない。
心が変わってしまったのは
自分の方だ。

でも、いい。
彼の方はただの戯れでも。



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あきゅろす。
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