[携帯モード] [URL送信]

オリジナルBL小説
プロローグ
プロローグ

父からの電話で急いで工場に向ったある日、その時彼にあったんだ。
最初はそんな人じゃないと思っていたのに、無理にはしないって思ってたんだ。
「陽」が初めて男に抱かれた経緯は借金だった。

「銀行は貸してくれないの??父さん。」
「ああ。だから吉岡金融さんから借りるんだ。」

その時陽は初めて父の前にひっそりと座って自分達の弱々しい会話を聞いていた
男に目をやった。
いかにもと言う訳でもないが見た目はスーツでビシッと決めて頭まで切れそうな顔立ちにオールバックが似合っていた。
何もかも見透かす様な瞳をしていた。
そんな事を考えてじっと見つめていると吉岡は陽の気持ちを悟ったのか
ふいにふっと微笑するので思わぬ相手の行動と自分の心に来たす衝動に目線をそらし
連帯保証人にサインと判を押した。

その時、あんな事になるなんて思ってもなかった。


[次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!