おおふり タジハナ ゲンミツに好き 「花井〜!」 「何、7組体育?外か、ウザイな。しかもサッカーかよ」9組は音楽。 「おっ阿部、いつになく攻めてる」 「あっ阿部君が?」 「三橋あそこ、花井〜!!!」 ブレイクタイム 「花井、田島が呼んでる」 「毎回毎回、どうしろって言うんだ」 「手でも振ってあげなよ」 フリフリ! 「花井こっちに気付いた!ゲンミツに振り返すぜ!花井〜!」 「田島君、静かに!!」 「歌う前の発声練習だよ」 「すいません、授業進めて下さい」 「何か怒られてるな」 「おーい、野球部集合だぞー!」 「はーい、行こうぜ二人とも」 パタパタと小走りで向かう水谷に対して、阿部と花井はゆっくり向かう。 お互い苦労しているから気持ちが分かる、あの手の天然キャラに振り回されてるのは分かってる。 でも好きだから許せる。 「阿部はぁ、三橋にどう告白した」 「あ〜、若気のいたりかな」 「何?」 「キスしたんだ、告白の前に」 「何て大胆な……///」 「オレも、自分の行動に驚いたよ。でも嫌って聞いたら嫌じゃないって言われて。好きって告白されたって感じ」 「……俺には、キスするなんて発想ないよ」 着替中も 「別に花井は、花井のやり方でいいんじゃない?」 「田島って、オレの事好きだと思う」 「厳密にね」 「使うな、何か意識してまともに話せなくなるからさ。」 「分かった。会話だよ」 「会話?」 「会話が重要だよ、花井」 「分かった、阿部」 「お前ら何の話?」 「恋バナ。」 「馬鹿、阿部!」 と絞りあげられる。 「正直になった方が、相手に伝わると思うけど、オレもそんなに素直になれないけど……その方がうまく行くと思う」 「阿部も、苦労してんだな」 「クソレフトに、言われたくないね」 「痛いとこ突くよな、水谷は」 そう花井は言うと笑い出したので、三人は廊下を行きながら笑い声で一杯にした。 9組とすれ違った事も、気付かなかった。 「センター返し!!センター返し!!」 「花井、気合い入ってんな」 『オレは田島みたいな、器用な事は出来ない。だからオレは、オレが出来る事をする!!』 「センター返し!!!」 「お疲れ様でした〜」 「トイレ」 「はぁ〜!」 『あれ?個室誰か入ってんのか。えっ!』 「っ…あっああっ!」 『ええっ!!』 ジャーガチャリ 「はースッキリしたぁ〜。」 「田島……」 「花井!!まさか!」 「聞こえたよ!!学校のトイレで抜くな」 「花井も今ここで、抜いてみない?」 「えっ!」 「して欲しいんだろ。チョット大きくなってんじゃん、俺の手こきでいくかな」 「いっ、いいって田島」 「逃げんな、とりあえずそこ入れよ」 「わっ、ちょっと!!」 ガチャリと閉められた個室のカギ。 いきなり田島は、花井のものを鷲掴みにする。 「ちょっ、もっと優しくって止めろ!田島!!」 「大きい声出すなよ、花井のってデカイのな」 「っバカ…田島。よせって」 「俺の声聞かれたんだ、花井も聞かせてよ」 『そんな動機かよ』 「やっ…ああっ田島」 ぶるっと震える体、田島の手が白く濁った。 「早いな。やるの久しぶり??」 「たっ田島みたいに、毎日出来る訳じゃないから。でももう二度とすんなよ。」 「何で?いいじゃん、良かったんだろ??」 「俺は、田島が好きだから。勘違いする……だから、もうよせ」 そう更衣室に急ぐ花井、後ろについて歩く田島。 「えっ??オレも花井が好きだよ??」 「えっ??どう言う意味で??」 「今した様な理由で」 「///……。はずかし、でももう今日みたいな事はなしな」 「何で??」 「だって、いきなりじゃん」 「じゃあ抜きたい時言ってよ、またするからさ」 「田島、お前ってやつはぁ〜、少しは恥らえ!!」 「それは、花井の仕事じゃない??」 「///……」 アトガキ こんな感じで付き合い始めちゃう二人であった。 でも妙な関係ですね・・・。 あ〜、タジハナゲンミツにむずい・・・。 [*前へ][次へ#] |