おおふり アベミハを見守る会2 冬の登校の仕方 冬の登校の仕方 見守る会更新 毎日の習慣、両想い後は三橋の発案で 「あっ、阿部君。学校……一緒に行かない??」 一緒に、出来るだけ登下校するようになった。 「さぶいな、今日も……」 「うっうん。……阿部君、今日手袋は??」 手にはぁーと、吹きかける阿部を見て、そう尋ねた。 『自転車乗ってる時は、聞けなかったけどさぶそう……』 「忘れた、気にすんな。練習始まったら気になんね〜よ」 「……あの、阿部君、手」 立ち止まり、手を差し出す三橋。 『……何だ?いつもの確認か?』 「おおっわっちょ!三橋!……」 『こいつ大胆になって来たな』 差し出した手は、繋がれて三橋の上着のポケットに、おさまった。 「お前、何か。大胆になったな」 「ごめっ///」 「いいよ、別に」 「栄口〜!!はよっ」 「はよっ」 「どうよ、アベミハは?」 「順調、三橋が何だか積極的」 「ふ〜ん」 その後ろを、距離を取って巣山と花井が歩いていた。 「田島って、栄口と仲良くないか?」 「……、はぁ〜栄口。この頃俺と、絡んでくれてない様な」 「お互い、苦労すんなって!巣山、栄口が好きなの!!」 「花井、声でかい!!」 そう言って押さえると、もう遅かった。 栄口と田島は振り返っていた。 駆け寄って来る栄口を前に、固まる巣山。 「花井〜!先に行こうぜ!!」 そう田島が言って、花井と二人を離した。 「気〜使えよ花井。お前のお陰で、あいつら進展あるかもよ」 「……俺、田島が好きだよ!!」 「オレもゲンミツに花井好き〜!!」 「バカ、よせ!」 前から抱きつこうとする田島を止める。 「ケチ、まぁアベミハを見守るか」 「アベミハって?」 「おっ、花井もアベミハを見守る会に入るか?? 阿部と三橋の恋仲を見守る会、栄口と作ったんだ。 内通者は三橋だけどね。三橋の相談にも乗ってるよ」 「あいつら付き合って!!」 「花井、声大きい!!」 足げにされた花井の声が止まる。 「……なるほど、それでアベミハね」 「おう」 「おし、入会した!!」 「おお!!」 アトガキ 見守る会会員 1・栄口 2・田島 3・花井 [*前へ][次へ#] |