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風のトバリ5
木の葉でのやり口

木の葉に帰るとまだ雨が降ってた、二人は濡れて歩いている。

もう自分の帰る家なんてない・・・
家族さえももっと早くあそこから逃げられていたら
なんて長い時間を無駄に過ごしてしまったんだとハヤテは後悔していた。
後悔して。
泣いて
今は横にいる人にずっとついて離さないで欲しいと思っていた
肌がしんしんと冷えていた
雨のせいなのかそれとも心のせいなのか
あぁ分からない

もう死んでしまった方がいいのか

パチン

「えっ??」
「お前、今何考えてた??」
「・・・すいません。」

ゲンマにはハヤテの考えている事がわかったのか

怒っていた。


「ごめんなさい・・・そんな顔しないで。」
ハヤテは無理に笑った
その時二人は見られている事に気づかなかった

カカシが一部始終を通りかかって見ていたのだ

「まぁ中睦ましい事で。早く帰って、お風呂にでも入りなよ。」

「お前もな。」ゲンマはそう言ってハヤテを連れて去った



バタム

ドアに背中をくっつけて二人の胸は上下した
はぁはぁ
「疲れたな、すぐに風呂沸かすから。」
「ハヤテ??」
ゲンマの服が伸びていた  ハヤテの方に
「傍にいてください・・・凍えそうですよ。」冷たくなった顔が濡れて行った

「バカ・・・泣くなよ。」

優しく頬に
優しく首筋に
優しく唇に
キスをした
強く抱きしめて

その夜

初めて二人は愛し合った。本当の愛がそこにあるんだろう。


「えっ??」
「ゴメンな二日で帰って来るから。これお金何か買って食べな。」

逃げてしまったのだろうか、幸せがハヤテはゲンマと一瞬でも離れることが
怖いとまで思ったのだ
「気をつけて。」ハヤテは笑って言ったがゲンマにはハヤテの気持ちが読めるのか
額にキスをした


バタム
「ふふ・・・ごほ?? ゲンマさんには敵わないんですね。いつも読まれてる

そう初めてあった時から・・。」

あぁ怖い彼が行ってしまうと思ったら
でも
心配はかけられない
自分は何もせずにここにいる
彼の何なのかさえ分からない
聞いた事が無かった
家はない
家族さえもさえも
何故こうなってしまったのか


こんな事ばかりが脳裏を走る走った
でも今の自分でも何かする
出来る事があるかもしれないあの人の為に何かが今の自分には彼しかいない
彼は自分を裏切らないだろう

外に出て見た
冷蔵庫にはさほどの物は無かった
サラダ??
お肉??
魚??
笹もち??
「今日は何が安いですか??」
「今日は牛の肉が美味しいよ。後心臓も」
「じゃあそれを3キロ」
「5キロお願い。」
「あれ??貴方はカカシさん??」
「今日はゲンマいないんでしょ??一緒していいかな??一人で食べるより楽しいよ。

正直ゲンマの事知らないでしょ???
忍びって事意外??」

「はい・・。その通りです。」
「じゃあ、ゲンマの昔の話してあげるよ。」
「えっ??ホントに??」
「ああっ・・・。」
「ありがとう。じゃあ家にいえ、ゲンマさんの家に行きましょうか。」

「帰るって言えばいいんだよ。理由はどうあれ君の家でもあるんでしょ??」
「でもまだ日があさいですから。」
ハヤテは悲しみと怒りを抑えられない。父への恨みと自分の力の無さに呆れてしまう
バカみたいだ
じっとなんてできない。
そう人に頼むことでも無かったんだ。今考えたら。
でも今の私には何も出来ない一人で旅立つお金もない。
最低だ。

「何を考えてるんだ??肉焦げるよ??」
「スイマセン。ごほごほ。」
「??その咳はぁ??」
「ああ・・・私の住んでいた地域では皆こんな咳をしてますよ。でも何ででしょうか??
私はここに居るのに何故咳が出るのか??」
肉をつまみながらだんだん冷静になってきた。
一人になると色々考えすぎるらしい。何も出来ないのにね。

「はぁ食った食ったご馳走さん。ああっ肉代半分出すよ。」
「そうですか??すいませんじゃあ千円頂きます。」

ガサゴソ
「ほい。」
「はい。確かに。・・・  あの??」
向かいに座ってくつろぎ始めるカカシ
「んっ、何??」
「今日は??」
「泊まっていいかな??」
「はい。いいですよじゃあ先にお風呂いいですかね??何だかカカシさんとのお喋りが楽しくてついつい食べ過ぎました   ふわぁ
眠くなって来ました。」

「いいよ。先に入っても。」
「すいません。」



「ケホ  ゴホ・・・」

何でだろう??お医者さんに行った方がいいかな??
「じゃあカカシさんはゲンマさんのベットで寝て下さいね。 おやすみなさい。」
「お休み。」

スヤスヤ


「「ゲンマさん!!待って!!置いて行かないで!!・・・・ヤダぁぁあっぁ!!」」

「ハヤテ!!」

「はぁはぁ・・・はぁカカシさん??私は??何で私の部屋に??」
カカシはベットに腰掛けてハヤテを上から眺めていた。
「あれ??ボタンが・・・」
ハヤテのシャツのボタンが全部取れていた
「俺がしたんだ。魘されて汗びっしょりだったから。」
ハヤテは両手で顔を隠した。
月明かりの下に白い潰れそうな胸が上下する。

脇には影

「すいません。心配かけちゃって・・・」
「悪い夢??」
「はい。    ゲンマさんが私の事を要らないって言って何処かへ行っちゃうんです。」

ポロポロと涙が頬を伝うと慌てて拭った
「正夢になんなきゃいいけどな。」
ハヤテは起き上がりカカシを睨みつけた
「何でそんな事言うんですか!?  貴方がそんな事いう人だッたなんて。」

ポロポロとまた涙が頬を伝った
今度は拭わない
カカシをじっと睨みつける
「妬けるよ。」「えっ!!」
カカシは突然ハヤテを押し倒してハヤテの両手をベットの手すりに括り付けた。
ハヤテのシャツで。
「でも、壊したくなるよ。」カカシはハヤテの体をしゃぶり始めた。
「ヤダぁ  ぁあ・・・」
ハヤテはどうにか両手を自由したい!!が、さすが忍び解いて貰わないと駄目らしかった。そんな事を分かっていてもハヤテはもがいた。

「大人しくしてたら、すぐに終わるよ・・・最初から君目当てだったんだ。ゲンマだけのモノなんて惜しいからね。でもそう思った時君は彼もモノになってた。」
「君は無防備だ。
あの時いったでしょう??襲われないようにってさ 綺麗な肌だねぇ
           吸い付くよ。」

ハヤテを全裸にして
自分も全裸になった
暗がりの中にカカシの白い肌が浮かんでいた
少しでも綺麗だと思ったハヤテはどうしたんだろうね
「もうゲンマとしたんだよね。感度いいや。」
さっきからカカシのする事に感じてしまっていることに腹が立つけど・・・頭がふらふらしてきた
   ピク
  はむっ
「あッ・・」
ビクン

「うッ・・・はぁ あぁあぁぁああっぁッぁぁぁぁあああ・・・」

「うわドロドロだ・・・。入れてイイ??」
「ヤダァ 駄目!!」
   ギュプっ
「んんっっふっああ!!」
   ぐっ
  ぐぷぷ
「っあぁ  やぁ」
   びく
ぴく     びく びく
熱い熱い 熔けそうで怖い

  ポン
グビ
「飲ませてあげるよ。」

 ヤダァッァァァ
 
ゴキュン
ゾワゾワ  「何を??」
「興奮するクスリ・・・」

はぁはぁはぁっああっ・・・
「動かして欲しい??」
「うっ  はい  カカシさん」 何を言ってるんだろう。

ずっ ゴキュン  むっぷむっぷ ズキュ ッズキュ
あぁはぁはぁもっと強く  あぁ!!

ずっ ずっ ずっぷ
            ぐちゃ ぐちゃ
           びくんびくん  びくん
あっ あっ あっ あっ あっあっ ああぁ  ぁぁ ぁぁあっ あっ あ!! あっ

「ハヤテの中キモチイ・・・イキソウ・・・はぁ はぁ・・・はぁ」



ビクン!!

「ああっ!!」




はぁ  久々に気持ちよかったな。

ハヤテの体はまだ熱くて息も荒かった
それを知らずにカカシはハヤテを開放した。
二人とも起き上がり
「もう・・はぁ終わりですか??」
ブチュ
ハヤテはカカシの唇を奪ったそのままベットの上で中腰になって壁にカカシを押し付けた
「もっとしましょうよ。」
二人の間に透明な液の糸が流れた
「キス ウマイね。原因はゲンマ??」
一瞬で元に戻ったのでカカシは再びハヤテを抱いた今度は後ろから
そんな風に夜が明けてしまった

目が覚めると頭が痛かった。ひどい頭痛と熱だった。
「思い出せない クスリを飲まされてそれからどんどん遠のいて・・断片的過ぎる・・
  カカシさんは??どこに??」

ゲンマさんが帰ってきちゃう!!
こんな部屋見られたらどうなるか分からない!!
立ち上がった瞬間グラっとなってベットから落ちた・・・動けない・・・体が
「薬の副作用だよ。ハヤテ・・・可愛いね。
いつまでも抱いていたいけど君はゲンマのものだからね。」 
カカシは動けないハヤテを起こそうともせず裸で倒れているハヤテの横に座り込みハヤテの髪を優しく撫でた「こんな事して楽しいんですか??」

「楽しいよ。君がすきだし。
奪いたいとも思ってる。この状況をゲンマみ見せるのは宣誓布告だよ。でももう抱いちゃったから何度もね。君には憶えてないぐらいがいいでしょ??」

「ひどい・・・。」ハヤテは涙を流した
「こんなのひどすぎる!!」

ガチャ
「ただいま。・・・カカシ??何でここに??」帰ってきたばかりのゲンマの前に現れたのはハヤテではなくいないはずのカカシだった
「「ゲンマさん!!」」

「君のハヤテ抱かせてもらったよ。
いいね、若い肌って。こううまい具合に吸い付いてくるし。」

「お前・・・??何で??ハヤテは!!」
「寝室だよ。」ゲンマはカカシを押しのけてハヤテの元に行った

「ハヤテ・・・」ゲンマはまだ洗い流していない沢山の精液を身にまとったハヤテが床で
動けず丸まっているのを見た「見ないで・・・ゲンマさん。」玄関から
「ハヤテから話は聞いたよ。父親を殺したいんだって・・・ゲンマ勝負しょうよ。先に見つけて殺した方が勝ち 報酬はハヤテでどう??
じゃあそういう事で。」



ばたん
ゲンマはハヤテを抱き起こして体の状態を確かめた「熱ポイな??何か飲まされたのか??」ハヤテはうつらうつら言った
「興奮する薬を・・・」
「とにかく体洗い流そう??
入れてやるから・・・その後部屋を掃除して寝かせてやるから・・・いいな。」
「ごめんなさい・・・ゲンマさんの言いつけを守らずに人を招きいれてしまったから うっうぅ(涙)。」

ゲンマはハヤテを汚れていないシーツに包み風呂場まで運んだ「風呂沸いてるな??いつの水だ??」ゲンマはハヤテを壁にもたれさせて座らせ、水の状態を見た「多分今日のですよ・・・水を入れてる音がしましたから・・・」
「そうか・・・」

彼は・・・冷静だ 何故 怒らないのかあの状況見ても?? 私なら混乱する
今死にたい気分だ
何処か穴でも掘って埋まりたい気分だと言うのに  彼は??
温かい
だんだん足の感覚が戻って来た
「どうだ熱くないか??」
「はい・・大丈夫です・・あの??」
「んっ??」ゲンマはハヤテの体に泡だらけスポンジ滑らせていた手を止めた「何だ??」
「いえ・・・何でも(涙)」
「何だよ??何泣いてんだ!!」
「ゲンマさんは・・・嫌じゃないんですか??私が他の人に抱かれて触れられていいんですか!!何でそんなに冷静なんですか??私の事本当はどうでもいいでしょう!!ただの同情だったんですか!!」

「バカ!!」ゲンマは持っていたスポンジを壁に押し付けた 顔に泡が飛んだ
「冷静じゃないのに決まってるだろ今すぐにでもハヤテをだきたいんだ。
あいつが触った事なんか忘れるぐらいにでも俺はお前を大切にしたいから今はとにかく冷静を保とうと思ってたんだ。あぁ〜何だか本音言ってすっきりしたけどはずい・・・」

「良かった・・・私は貴方からは愛されているんですね。安心しました・・・」

 かくん 
ハヤテはゲンマの肩を借りて眠り込んでしまった
「ハヤテ??・・・疲れてるんだな。くそカカシの奴・・・!!」






第一部終わり         060425

「んっ・・・??」明るい??
寝てしまったんだ。・・・ゲンマさん??
「おはよう。」廊下から顔を出した。良かった・・・ハヤテは安心したが動こうとすると
腰が痛かった 声に出てしまった
「いたっ・・・」
「・・・・」沈黙が走ってゲンマの顔が青ざめてため息をつく
「ごめんなさい・・・。」
ゲンマはベットに座って・・・「いいんだ。」とだけ言ってハヤテの頭を撫でた
「俺これから仕事に行かないと・・・
これ食事代・・・。じゃあな。」
「待って!!」ハヤテは思わずゲンマの腕を引き寄せた
「行かないで・・・キスもしないで・・・。」
ゲンマの腕に顔を押し付けた
「ハヤテ・・・」ハヤテの方に向き直りハヤテを抱きしめて深くキスをした。
「んっ・・・ふ ぁっ   」
「行ってきます。」

バタム
「また一人になったちゃったな。」


前編終わり


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あきゅろす。
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