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風のトバリ2

  椿の間


椿の間。そこはこの部屋の中でも一、二を争う部屋だった。常連。お金を持っている者。
いろいろいるが、あの人はなんなんだろうか??
椿の間に行く途中他の部屋の前を何個も歩いた
「あっ・ハァはあ・・もう・・ダァメ・・」
筒抜けである。ハヤテは一瞬吐き気をもよおすが、立ち直って椿の間の襖の前まで来た。

もうだめだ・・・
逃げたい・・
ここから・・・今ならまだ間に合う!!
が、ハヤテの前に突然不知火が現れ、手を引いて中に連れ込み。押し倒す。
ハヤテは必死の思いで吐いた。「あの・・・やめて下さい・・怖いんです」
ハヤテの言葉を聞き不知火はハヤテの着物からてを放し、杯に酒を注ぎ、ハヤテの前に差し出す。

「飲め!!飲めばよけいな事は考えないですむ。
いやなら俺が飲ませてやる。」


ハヤテは迷った。ハヤテは酒を飲んだ事がない。
何度も飲める様にと飲まされたが蝶が花の蜜を吸うぐらいでも飲めばすぐに咳込んでしまう。
だからハヤテはこばんだ。
「私は酒が・・・飲めません。」
突然風にまかれた様に身体が横たわり上に乗られた。
「なっ何を!!」
ハヤテの身体の中に熱い酒が入って来る。
頭を固定され、口は塞がれ。

突然だった。初めてだった・・・・
熱かった喉の奥が
しかしきつい酒だ少し飲んだだけで頭がぼんやりして・・・・
もう抵抗なんて出来ないかも・・・・嫌だ!!なのに何も出来ない自分の無力さに苛まれる・・・・・ぐちょ・ぐちゅ・・熱く深いキス。
まるで口の中だけが夏の海の様になって、
今は台風が来て津波が来て人が流されているようだ。
その人は私のすでにやられた顔を見るとふっと余裕で笑った。

「俺は不知火ゲンマ。
これでも木の葉の忍びだ・・・
酒飲めるんじゃん!?」
と耳に息を吹きかけられる。
感じてしまった
首筋を何かが這った様に左側がふるふると震えた
「じゃ脱ごうか??」着物に手をかけられそうになって必死で胸元を両手で押さえる。
艶やかな唇と少し潤んだ瞳をハヤテは隠す様にゲンマを見ない。白い頬が鯛の鱗の様に染まり首筋からは汗がにじみ出る。
「じらしてたら、力づくだよ。」
ゲンマはハヤテの両手を力まかせに柱にくくりつけるとパックで包まれた果実を食べる前の様にするするとゆっくり着物を脱がして行く。

ハヤテはもう覚悟を決めた!!
だけど感じたりしない、声なんて漏らさない、いくらこの身が狂おうとも。
ゲンマはハヤテの着物を脱がし、両手を開放してやる。背中と胸元が熱くなった。ハヤテの身体に酒が滴る。若い身体は濡れて光沢とみずみずしさをかもしだす。酒のニオイで頭がフラフラする
ゲンマはハヤテの身体に酒を練り込む様に触るハヤテからなまなましい声が漏れる
「あっ・・っ。」
ハヤテはいつの間にかゲンマの着物にすがりついていた。そしてずりっと倒れた拍子にゲンマの着物がはだけた。ゲンマは着物を脱いで息荒く喘いでいるハヤテを抱き起こし口づけをする「ぬるぬるする。」
ハヤテは必死の思いで吐いた「舐め取ってやるよ。」ハヤテは布団の上に移された、この布団もハヤテと同じ様に湿って行くんだろう。
ハヤテはゲンマの行動すべてに感じてしまう。
首筋、指、乳首。
酒の滴る身体は徐々にスポイトで一滴一滴垂らす様に二人の体液に変わって行く。
ゲンマは何も言わずにハヤテの熱くなっているところを掴むと銜える。すでに半立ちになっていたのにそんな中口の中に入れられると危ない。
もう限界は来ていた。
猛スピードで先の出来ていない高速道路を走っている感覚だった、もう後はないのに、もっと・・・スピードが上がって行く・・。ぐちょ::グプ・・・べチャ「あっ・・
はぁハァはぁ・・・あっ!!」車は高速から落ちてしまった。
ゲンマは指を入れていく、グチュ・・ジュブ・・・。「やぁっ・・・っハァ・・・。・・うっ・・・ん・・。」
ハヤテは身体をぴくつかせ、それがゲンマを誘う「いい??」ゲンマは勢いよくハヤテの中に入り込む。激しい鼓動が続く。息荒く。
何もかも汚れきった二人。ハヤテは初めての苦痛と恥ずかしさに潰されそうになる・・・。
そして静かに涙を流す、ゲンマはふっと打ちのめされた顔になりハヤテのおでこに優しく唇で触れる。
ゲンマはハヤテから離れて酒をグイと飲むとこんな事を言い出した。
「俺・・・お前を買うよ。俺と一緒に来い!!」
ハヤテは何も考えずに「はい。」と答えてしまった

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あきゅろす。
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