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白い布が隠れ蓑
白い布が隠れ蓑

昼 ・ ・ ・
ハヤテは任務疲れで倒れこむように眠っていた、かけ布団は下半身だけにかけ日差しがまぶしいからと言って顔に白い布を被せて眠っていた頃。
ゲンマはさっそうと任務を一日早く終わらせてハヤテを訪ねてきた。
ハヤテとゲンマはお互いの部屋を行き来してお互いが長期間いない時は掃除をしていた。
二人で話し合った訳でもないが、言わずともやりたくなるのだろうか、帰って来てタンスの服が綺麗にたたんである時はふっと感謝の思いをめぐらすのである。

ハヤテの部屋には大きな本棚があって有名な作家の本や、薬草の本などがずらりと寝室に並んであった。
一人暮らしなのに片付いているのはゲンマのお蔭もあるのだろう、いくらハヤテだってやりたくない事だってありそうだし・・・。

「ハヤテ〜。いるか??」シーンとして誰の気配もしない。が、靴があったのでゲンマは何時もの様に上がって寝室を見に行くと胸の上で手をそろえ顔には白い布を被せて寝ているハヤテを発見。

毎回だが少しため息が漏れる
・・ハヤテの顔に被さる布を取ってベッドに座りハヤテの耳元で息を吹きかけるように
「ハヤテ・・・起きろよ。」

ハヤテの体がビクビクとなってバッと目を開けるとゲンマのドアップ!!
「うわ!!・・・ゲンマさんかぁー脅かさないで下さいよ。ふわぁ」
ハヤテは大きなあくびをして寝返りをうってゲンマに背を向ける「バカ寝るな・・・。俺が買って来てやったアイマスクはどうしたんだ??まさか・・」

「無くしてないですよ!!(ごほ)
ただ私には合ってないみたいで・・・。
ごめんなさい。」

ゲンマは立ち上がり本棚を眺めたハヤテはやっと体を起こしてゲンマの背中を見つめていた。
「分かったよ。でも白い布なんて被せるなよ。
俺以外の奴が来たらハヤテが死んでるって思ってもおかしくない。もうしないって約束しろよ。今すぐ。」

ゲンマはハヤテの顔を隠していた布で自分の顔を隠しながら言ったのでハヤテはくすりと笑うとまた咳をして「分かりました。約束しますよ。
と言ってもゲンマさん以外の人が私を訪ねて来る事はまず無いでしょうけど、お茶でも飲みますか??」
台所に行くハヤテを眺めつつゲンマは言った
「お茶ならぁ俺が作ってきた。ハヤテと薬草の本とか読んで作ってみたんだけど飲んでみるか??」
そう言ってゲンマはテーブルの上に置いていたカバンから魔法ビンを出した。ハヤテはコップに注いだ水道水で喉の渇きを潤して言った
「へぇー ゲンマさんが自分で・(ごほ)・・何か得体が知れませんねー。」っと言って静かに微笑んだハヤテを見てゲンマはドキッとするがすかさず言い返して「人聞きの悪い。ハヤテだっていつも俺を実験台に使うくせに・・・まぁ害はないとおもうからさ。」

言いつつ椅子に座ってくつろいだ。
ハヤテは冷蔵庫の中を見ながら一人小さな声でこんな事を
「ゲンマさんがねぇー・・・(ごほ)少々興味はありますけど、本当に害は無いのですかね??」ゲンマはハヤテのいつもの独り言にピクリと反応する
「何か言った??」
「いえ。ところでゲンマさん。明日もし休みなら、今日は家に泊まって言って下さいね。それと(ごほ)海でも見に行きませんか??」
ハヤテはゲンマの向いの席に座った
「最初から泊まるつもりだったけど、海はまだ早いだろう・・。」「泳ぐわけじゃありませんけど、嫌ですか??」
ハヤテの顔がふいに寂しくなる・・・
ジーっとこっちを見ているのでゲンマは無理に笑って
「分かったよ。その代わりお前身体壊すなよ。」
「ふふっ 心配性ですね、ゲンマさんは(ごほ)」
「ホントに倒れたら笑い事じゃなくなるぞ。これ食後に飲む??」
「いいですよ。」

「何これ??」ゲンマは顔を引きつらせたがハヤテの頭上にはハテナ??マークが飛び交う
「何がですか??焼き鮭に味噌汁、ベーコン入りの野菜炒めに、ほうれん草と雑魚の和え物にご飯。何か不満でも??」っとゲンマの、前に並ぶおかずをあげたが、ゲンマの目線はハヤテの前にある肉も入っていないサラダだった
「何でお前はサラダだけなんだ??
ハヤテ昨日まで任務だっただろうしっかり食べないと体が持たないぜ。」
ハヤテは一瞬ゲンマの言葉に固まるが「何だそんな事でしたか。気にしないで・・・冷めないうちに食べてくださいよ。」


毒見??

「何やら変な臭いがしますけど・・・大丈夫なんですか??」ゲンマが作って来たお茶をそれぞれのコップに注ぎいれて二人は眺めていた
「大丈夫だって!!これ飲んだらもやもやしている悩みがすっきりするからさ。」
ハヤテはゲンマの顔をよくわからないと言う顔で見たが「そうなんですか??私この頃悩みが多くて、ちょうど良かったです(ごほ)頂きます。」
少し湯気の立ったコップに口をつけて一口二口飲んでいくハヤテ「ニオイの割に行けますね。」そう言ってテーブルの中央に置いてある豆大福を半分にしてほうばる「ゲンマさんも食べますか??」

「いや・・俺はいいよ。
さっきので腹いっぱいだから。」
「そうですか(ごほ)・・・!?」
ハヤテの体に異変が起きて来た・ ・ 
体がドンドン熱くなってきて下半身が心とは裏腹にむずむずしてきた ・ ・ ・
もう体は言う事を聞いてくれない。
髪を乱して息荒く喘いでいるハヤテはハッとゲンマを見た
「ゲンマさ・っん お茶には何が入っていたんですか・・・!?」「一種の媚薬だよ。ハヤテ。」ゲンマは立ち上がってハヤテを見下ろす

「はぁ・・・(ごほ)ゲンマさん何で・・・。」
ずるっとハヤテが椅子から落ちるがゲンマが両腕で支える、ハヤテは力いっぱいゲンマの服にしがみつきゲンマの顔を見つめて「ゲンマさん ・ ・ 人の気も知らないで・・。」一人感じているのを見せられたゲンマは我慢できずにハヤテの唇を奪った
「ハヤテ・・」
「!!」
「やめて!!」
ハヤテは力いっぱいゲンマを押しやって床に倒れこんだ自ら服のボタンを全て外して白い肌をあらわにした。そして喘いでいるゲンマはまるでストリップを見ている様だった「あっ・・・(ごほ)・・熱い・・・何でこんな事に??」

そんな様子を見ていたゲンマはハヤテの上になった「あっ!!」ゲンマがする事に過剰に反応してくれるハヤテにゲンマは興奮してきた「前からしたかったんだ。ハヤテ。お前が好きだから こんなやり方したくなかったんだけど ・ ・ ・ 俺が誘うとすぐに話をそらしていたハヤテがわるいんだよ。」

ゲンマの手がスルスルとハヤテの体を触る
「ひゃ!!・・触らないで」
「ハヤテ、薬効きすぎだね。」そういいつつハヤテの体に自分の唇と下を這わせる

「ちっ あぁ!! 違うん です・・・自分の望んでいた事が想像と違って進行しているから はあぁ なんだか複雑で。今日はなんとなくこういう事に・・あぁはっ なっちゃうような気が」
自分の愛撫に喘ぎながらもしゃべり続けるハヤテの口を塞いで「もう黙って・・・その前に はぁ質問 ホントにいいのか??」「はっ今更ですね。・・ゲンマさん・・・っぁあ!!あの・・・ベッドがいいんですが・・・んっ ダメですか・・!?」
「分かった。」
ゲンマはハヤテを抱きかかえベッドに寝かせた
「ゲンマさん!!っん・・(ごほ)やっ っ〜〜。」すでに薬が効いて立っているハヤテのモノに触れる、触りながらもハヤテの体を隠しているものをすべて剥ぎ取った。
その間にハヤテはいった「あぁっ!!」イッキにシーツを汚し体もドロドロになった
ゲンマは立ち上がって裸になってハヤテを求め唇を奪いつづけた  ピチャ 「はっんん・・・はぁはぁっ・・・はあぁ アァッ ゲンマさぁ・・・んっ。」ピチャ グチャ
「ハヤテ・ハァッ 感じちゃってる??」ハヤテは顔を赤くしてゲンマから目をそらして
その時またいった
「言わ・・なぃで 恥かしい (ごほ)」
恥ずかしがっているハヤテを見てゲンマはもう限界が来たらしく「ハヤテいいか??」
「あっ!!・・・待って・・うぅ・・・くっ!!」
一瞬二人とも息が止まる
「ハヤ テェ 力抜けよ。 ハァ」
「んん・・ハァ ああぁっ・・
ハァッ・・・                      ギシギシ
 ハァ ゲンマさん・・好きで・       ギシギシ
っっんぁあハァハァ」
「あぁっ!!」
「ハヤテ・・・なぁもう一回ちゃんと言ってよ。」

だがゲンマの願いはハヤテの吐息に消されてしまった「まったく最後まで言えよ。 はぁ〜。」

ゲンマはハヤテの横に寝転がりハヤテの幸せそうな横顔を見てしまうと
「まぁまた言ってくれるよな??」

朝になって裸のまま寝ているハヤテ。
部屋の隅にある椅子に服をきちんと着たゲンマが座っていた。ハヤテの朝の光に映えるその髪・・・肌・・なんて綺麗なんだろうと見つめていた。
「ハヤテー、今日海見に行くんだろう??
起きろよ。」

ハヤテはゆっくりと起き上がるとスルスルとシーツを体に巻き着けたときハヤテの腰に小さな痛みが走った「いたっ・・・ははっゲンマさんのせいですかね??これは・・・。」ゲンマの顔が赤くなって夕日に照らされたようになる・・・ハヤテから顔をそらして
床に座り込む
「なんだよ!!ハヤテ嫌がっていた訳じゃないんだろ。それに俺の事好きですって言いかけたくせに・・。」
「えっ!そんな事(ごほ)私言いかけたんですか??」
ゲンマの顔は引きつり大きなため息をついた
「なんだよそれ・・・それじゃあ俺ばっかり好きみたいじゃんか・・・!!」
いつの間にゲンマの前に来たのかハヤテは額あてのしていないおでこに優しく口づけをした
「ふふっさっきのは嘘ですよ。
本当は昨日言いかけた事覚えています。
・・・これで許して下さいね。私はゲンマさんに愛されているのか確かめたかっただけ!!わっ!!」
ハヤテからのくちづけに(おでこだが)かなり感動したのかゲンマは思わずハヤテを押し倒し両手を押さえつけるがハヤテは冷静にゲンマに話しかける

「ゲンマさん・・朝から何するんですか!?っはぁっんん! ハァ ゲンマさん!!」
ドロン
(そっか、もしも嫌だったらハヤテいつでも逃げられたよな、あいつ忍びだし。)

風呂場から音がしたのでゲンマはハヤテが風呂に逃げたんだと確認した。
ゲンマは異様にお腹が空いていることに気づいて冷蔵庫を開けた、奥に竹で編んだバスケットに自然と手をやり中身を見ると美味しそうなサンドイッチが並んでいた、食べてもいいのかと思いつつ一つ二つと食べていくゲンマ。そこへ風呂から上がって来たハヤテはその光景を見てあっとなったが何も言わずにゲンマの向いに座った。いつもの木の葉に忍びの服を着て髪はまだ少し濡れている。

「ハヤテ・・ちゃんと髪の毛拭けよ、濡れたままだと風邪の元だ。これ美味いな、いつ作ってたんだ。」

「それ、今日海に行った時に食べようと思っていたんですが。」
「まじで!!」
「はい。(ごほ)真面目にです。」
ハヤテは微笑みながら言った、怒ってないのだろうか??「美味かったもんだから・・ごめん。」
っと言って蓋をしようとするがハヤテがゲンマの手に手を添えて「待って下さい、残りは私が食べます。」モグモグと食べ始める
「うん。我ながら良い味です。」
コツコツと寝室から音が聞こえた、ハヤテは無理にサンドイッチを口に押し込んで
「チョット見てきますね。」「ああ。」
ハヤテの声
「(ごほ)おはよう・・・分かりました。」


「ゲンマさん・・・すいません。任務がはいちゃったみたいで、海はまた今度行きましょうね。」

「分かった。もう出るのか??」ハヤテは忍具を確認していた「はい。今すぐ。」
「俺は帰るよ。途中まで一緒に行こうか??」「はい。」ハヤテは刀をかついだ


「じゃあ私はこっちですから。」
「ああ・・・気をつけろよ。」
「分かっていますよ。」
ハヤテは小さくてを振って歩き出す・・・・
ゲンマもそれを見て歩き出す
二人の距離がドンドン遠くなって
ただ冷たい風が顔を撫でるばかりだった なんの温かみもない・・・

ただ時がすぎてまた顔を合わせる時まで
血なんて一滴も通わさなくていいんだってそう思う


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