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弾丸トークのごとく、口を挟めないルークの言葉に、流石に聞き捨てならないものが入っていて、真っ青を通り越して真っ白になったクリムゾンが問いかけた。

「ル、ルーク!!ナタリア姫が王女でないとはどう言うことだ!?」

ルークは思わず目を瞬いた。

ほんとに知らなかったんだなこの人。

ちょっと哀れみの視線を送る。

「何をいっているんですか父上、髪の色をみたら一目瞭然じゃないですか。叔父上と亡き王妃の色からナタリアの金髪が生まれるわけないじゃないですか。すり替えられたかなんかしたんでしょう?叔父上も父上も気づかなかったんですか・・・。」

はぁ、と隠しもせずにため息をはく。

クリムゾンは慌てて支度し始めた。

「どこへいくんですか父上。」

「陛下のもとに決まっているだろう!!」

「じゃあ俺もいきます。」

「何をバカなっ!!」

しかし、クリムゾンを無視してルークは机をバンッと叩いた。

「俺は陛下にも用事があるんですよ。預言に踊らされ俺を殺そうとする父上も陛下もはっきりいって信用してませんし、ナタリアのことも気づかないくらいの無能な国王なんかキムラスカに必要ないんですよ。父上・・・俺が何も知らないとお思いでしたか?すみませんが、簡単に殺されるわけにはいきませんし、預言がどれほど馬鹿げてるかもおしえてあげますよ。第一、ルーク・フォン・ファブレでない俺がいる時点で預言なんかとっくり狂ってるんですよ。」

さっきまでの勢いもなくなり、クリムゾンはまるで、知らないものを見るかのようにルークをみる。

これは・・・誰だ・・・。

言いたいことを言い切ったからか、ルークは満足そうに微笑んで、部屋を出ていった。

おそらくロゼリアを連れて、城に向かうであろうルークをクリムゾンが慌てて追いかけていった。

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あきゅろす。
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