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TIME
4








しかし
その優しさが、

じゅりは堪らなく嫌なのだ







なぜなら、

迎えに来る時、
必ず洋一の車の助手席には
彼女の純子が
座っているのだ。





純子も、じゅりと未央を
妹、弟のように可愛がって
くれるのだが、








洋一のことが好きな
じゅりにとっては、それが
かえって





嫌なのである。









「じゅりさん?」







「何よ」







「兄さん言ってましたよ。





最近じゅりが冷たいのは
反抗期だ!って。





昔は、
洋ちゃん洋ちゃんって
来てくれたのに。って…」








「あーまじ未央ウザイ。





そんな話しされたって、
私は反抗期でもないし、
冷たくないし、




とにかく、




今、私が聞きたいのは、
未央、一緒に帰るよね!?」








「んまぁ…








しぶしぶ未央の方も
諦めたようで、







少しずれた眼鏡を
右手で直すと、



小さくため息をついた。








朝倉 未央。

同じく、
じゅりの幼なじみで、
高校1年生。



見た目はヒョロくて細くて
指パッチンしたら



倒れてしまいそうなぐらい
ヒョロヒョロ、
173p、

特徴といえば…茶縁眼鏡。



目が悪い為いつも着用。

キレ目だから、

ちゃんと喋ると割りと


いける顔(じゅりいわく)
なのだが、喋りが

あーゆー喋り方な為、
あまり女子と接する機会、
なし。
(と、じゅりは思ってる)




特に運動が出来るわけでも
ないが、


勉強は得意。







しかし、皆のアイドル、
じゅりと幼なじみな為、








男子の敵、多し。





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