TIME
5
未央は、まだ電気の
付けていないじゅりの部屋
で、そう静かに言った。
「…さっきまで、ヒミツ
だって言ってたじゃない」
「んー、まぁ、そうだった
んだけど、
じゅりが今の俺には
冷たすぎてつれないから、
予定変更したの」
「ふーん」
「何それっ、
聞いといて興味ないんだ」
「まぁ、そーゆーわけじゃ
ないけど‥‥じゃぁ、
入れば」
「どうも」
そう言うと、じゅりは未央
を部屋に入れ、鍵をしめ、
電気を付け、勉強机の前の
椅子に座った。
未央は床に、あぐらを
かいた。
「んで、じゅりはまだ
兄貴のこと好きなんだ?」
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