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TIME
5









すると…窓から差し込む
月明かりが照らす人物の
黒い影で





教室に誰かが
いることが






わかった。













「未央〜!!」







それを未央だと判断した
じゅりは、いそいそと



電気を付ける為に
歩いていく。






そして
スイッチを入れようとした
瞬間、









口を誰かに塞がれた。









「電気は付けるな」









低い声だった。








「未央…?」







と小さい声で聞くと







「少し黙れ」







と言った。








じゅりは驚きが隠せず
きっと未央の遊びだろうと
思って黙っていたが




その大きな手が、
一向に離れる気配がない
ので、右手と左手で後ろの
人物の顔を触った。







感覚だが、
やはり未央ではないらしい







それだけは分かった。







そして、
その人物がゆっくり
じゅりを解放すると同時に




じゅりは急いで窓の方へ
逃げた。








黒い影はゆっくり窓の方に
いる、じゅりに近づく。








警戒したじゅりが、







月明かりに照らされ
徐々に見えてくる人物の
ある異変に気が付くと
息をのんだ。
















「誰…?」











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あきゅろす。
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