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TODAY(仮)
2
しかし・・・

「!!!!!」

(痴漢だ)

私は誰かにお尻を

触られた。嫌だ。

やめて!!!

そう叫びたかった。

しかし声が出てこない。

(助けて!!!!!!!!!)

後ろに居るのは誰かさえも

分からなかった。

しかし触っている手は、

いっこうに離れない。

(誰か助けて!)

その時だった。

「痛っ!!!!!」

手が私から離れた。

その代わり嗚咽が

聞こえた。

「いい年なのに

痴漢なんてやって・・・

この子ぐらいの娘

いるんじゃないの??

まったく情けないね」

私の後ろから声が

聞こえた。

女の声だった。

後ろを向くと、

中年のおっさんが、

黒い髪の長い女の人に

捕まって

嗚咽を漏らしている。

駅に着いた。

私の前にあるドアが

ゆっくり開く。

中年のおっさんは

何とか女の人から

逃れると急いで

逃げていった。

「ちっ、金づるだった

のに。」

と女の人は

舌打ちした。

ゆっくりドアが

閉まる。

私はお辞儀をした。

「助けてくれて

ありがとう

ございました。」

「あ!?あっ、

痴漢???」

「はい」

「いいよ

お礼なんて・・・」

「えっ!?」

「あっ?何?!

お昼おごって

くれんの????」

「えっ・・・・・・・・

あっ!!!!はい」

「マジ!?ありがと。

本当助かるわ!!!!」

女の人は私の手を

強く握った。

「???????」



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