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PINK(完)
5


私が彼から、
数歩歩いたところで、




ガシッと
思いっきり鞄をひっぱられた。






「っつ、何をするの!」



「あんたこそ、何言ってんの?」



「は?」



「もう関わらないだって?



そんな無責任に離れて
いくな。

責任もてよ




この花達は仲間を
失ってんだよ。皆と
はぐれちゃったんだぜ。」



「仲間を…失った?」





私が静かに彼の瞳を見る。

漆黒の
何も真実を写さない瞳。
何も語らない冷たい瞳。





私はこの人に関わっちゃいけない。






「こいつらは、
ピンクだけじゃなかった。


赤も青も紫もオレンジも
皆いた。仲良く寄り添って
生きてたんだ。



それをアンタは
ピンクだけを残して
皆どっかにやっちまった。」




「それは、
誰にも見られないで生涯を
終えるのは可哀想だと
思ったからで「じゃぁ何で
ピンクだけ見捨てる?最後まで
面倒みないんだ?



これじゃぁ、
ピンクだけが仲間はずれだ。」




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あきゅろす。
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