PINK(完) 3 だからこうして ピンクだけがココには 残る。 淡いピンク、濃いピンク、 赤色に近いピンク。 すべてを総称で ピンクとつく色の花だけは 、この花園に残る。 私は一面に広がるピンクを 目を細くして眺めていた。 これからこのピンクの 花達は、永遠にこの楽園から出れないで ただただ春夏秋冬を 過ごしていくのだろうか? 「ひでーな」 不意に後ろから するはずのない声がした。 「全部今まであった花、 つんでったわけ?」 「‥‥!?」 2回の声をきいたとき、 幻聴ではないことに 気付き瞬時に後ろに振り替える。 そこには見たことのない ピンク色の髪をした 10代くらいの 少年がたっていた。 前*#次 [戻る] |