PINK(完) 1 私は、 ピンクと仲間外れが 大嫌いだ。 朝、学校に行くまでの25分 。私は駅から色とりどりの 花達が 花壇で楽しそうに 笑っているのを横目で 見ながらいつもの道を 通り過ぎる。 春から夏にかけての 日差しは 不健康な生活を送っている私には、 とても眩しい。 いつものように 予習と復習を深夜まで やった頭をフル回転に機能 させて完璧な委員長を 演じきる私は、 謙虚な委員長を 醸しだしながらみんなの 『おー』という感嘆の声を 背にすらすら問題を 解いていく。 そんなありきたりな毎日。 特に楽しくも 特別なことも 何一つない 普遍的な1日を過ごし、 学校を後にする。 前*#次 [戻る] |