ー3000HIT企画小説ー 3 「あの」 客に声をかけられた。 「はい」 「これ、坂井さんに 渡してもらえますか?」 「はい?」 30代ぐらいのサラリーマン が俺に渡したのは、 レシート。 開いてみると、 電話番号と名前が書いて ある。 …何て古い典型的パターン なんだ。 「ベタですね」 「え?」 つい、口がすべって言って しまった。 急いで断らなくては…。 「当店は、 出会いの場を提供する カフェではございません。 失礼ですが、こういう紙は 店外で、やってください」 そう言って俺は レシートを30代の眼鏡さん に返す。 そして 「ご注文は?」 と、とっておきの 0円スマイルで話し掛けた 前*#次 [戻る] |