Present Novel
悪魔の罠にかかる時
「相変わらず…」
胸がない。と言うのが拓郎の口癖だから、私が片手で殴る用意をしていると
「可愛いなぁ」
と言われた。
思わぬ言葉に私が返答出来ずにいると拓郎の大きな右手が、私の隣の、ナルミの頭に乗せられる。
あぁ、
こいつはこういう奴だった
私が険しい目つきで、拓郎を睨むと、拓郎はニヤリと笑って、私の頭を思いっきり撫でてきた。
「やっぱなこは面白れーな。相変わらず、胸ないし」
「拓郎、まじうざい」
「おお、
言うようになったなぁ」
「消えろ、そして二度とナルミに触るな、」
「あ、ナルミはダメだけどなこなら良いんだ?」
「はぁ?」
私が顔を赤くしそうになった時、弟達がウキワを持って拓郎の腰にがしりとしがみ付いてきた。
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