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Present Novel
可視光線



「さちはさぁー。
よく、小さい時におもらし
してたよな」




「‥‥は?」







…始まった。







「俺は、何度、
大泣きするお前の代わりに
さちの母ちゃんをごまかしてきたことか。」




そう言うと、涼ちゃんは
あからさまに、大きなため息をついた。





「だから何よ」






「お前、
俺に恩はないわけ?」





「そんな小さい時のことなんて、覚えてないしっ」






「あっそう。



恩を仇で返すのかさちは。
もう、浮気か。



女って本当こわい。
あーこわい。俺もそろそろ
こんな幼児体型のさちじゃ
なくて美人なお姉さんに、
乗り換えようかな。



あっそうだ。明日にでも
ナンパしてこようっ」






「…‥っ!」






「さちなんかより、ずっと
年上の人にしよーっと。
あっ、確か近所のみーちゃん、俺より年上だったな。色白美人だし」




そういうと涼ちゃんは
伸びをする。




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