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LIBRARY(完)
LASTB.












ここは図書館。




周りには沢山人がいる。




でも私達は、
見えないベールに
包まれているかのように




周りの音が聞こえない。








「何で笑うの?」








「だって、
お前が簡単に
言ってのけちゃうから」








「本気よ?」








「もちろん、知ってたけど」








そういうと、


彼はまた


クックックッと小さく
笑う。



彼は笑うと
白い犬歯がこちらを覗く









「俺はもう人じゃないけど








どんな姿になったって








お前に溺れていってる」





彼は私の瞳を見つめた。




彼の瞳には私がうつる。








私が手を伸ばそうとすると







彼はスッと消えた。




まるで見えないベールが
スッと消えたかのように、




周りの音が
ざわめきだす。











どんな姿にかわろうと






私は






あなたに






溺れていく




END.



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