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LIBRARY(完)
A








「それは、人が皆、




本当の『好き』を知らない
から、








言葉でしか
表せられないからだ」








何故彼は

そんなことを

言うのだろう‥‥。








「本当の『好き』…?」





「ん。地位も名誉も親も
何もかも捨てたって良いと
思えるぐらい




その人に




溺れたら、




それはもう、
本当の『好き』だよ」









「じゃあ、私
本当の『好き』だよ」








「え?」









「親は無理だけど…
何もかも捨てたって良い
と思えるぐらい




あなたに溺れてるから」








「本当の彼氏より?」








「うん。
というかもう別れてると
いいますか‥‥








あなたに会えると思って
最近じゃ、来てたし…。」








「‥‥はっ」








そう言うと下を向いて
小さく彼は笑った。






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あきゅろす。
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