愛の嵐 平凡君は魔法使い とある全寮制男子校でのお話です。 転校生である木城さくら(きじょうさくら)君は、もてもてでした。生徒会の役員や、クラスの人気者、風紀委員長、伯父である理事長、学園の門番、ホストな担任、エトセトラ、エトセトラ・・・。 「みんな大好き!でも友達!」 もっさり髪型、ぐるぐる眼鏡の、不潔ちゃんが、調子こいてます。でも、さくら君は権力もあり、周囲の怒りは同室者の平凡君に・・・。なにせ、ゲイやバイの多い高校なので、さくら君の取り巻き達を好きな子は、たくさんいたし、セフレの関係の者もいたのです。ああ、平凡君は、何も悪くないのに・・・。おまけに、さくら君は平凡君を親友呼ばわり。嫉妬にかられたお取り巻きからは、嫌がらせを受けます。ふざけんなボケッの状況で、平凡君は、ある日、レイプされそうになり、切れました・・・。 生徒会室のドアが吹き飛び、生徒会室でいちゃこらしていた、さくら君&取り巻きーズは、びっくりです。 見れば、平凡君がさも強姦されちゃったテヘッなボロボロの様相で立っています。 「おい、どうしたんだ!せりえ、喧嘩かっ!」 声を掛けるさくら君に、平凡同室者せりえ君は、微笑みました。 「いえ・・・、この私を、強姦しかけた愚か者がいて、フフフ・・・ついやってしまいました」 黒いです。せりえ君の笑みは、この場にいる誰よりも黒いです。 「何をです?そもそも、扉を破るなど非常識な・・・」 空気を読めない取り巻きーズの腹黒副会長が言いました。 「強姦だって!大丈夫か!犯人は!さいてーだ!」 気色ばむさくら君を、膝に乗せている俺様会長が愛おしそうに、宥めています。 「平気です。相手は全て、それ相応の罰を与えました。全員これからの人生は勃起不全で苦しみます。わかりやすく言うと、インポです。貴方達も、フフフ・・・」 『リデル・ギル・エンシー』 せりえ君の口から、聞き慣れない言葉が響きます。でも、内容はわかるのです。不思議な、美しい、言語でした。 「な・・・、何言ってるんだよ!せりえ!」 「これで、木城君と、会長以外は、インポです。おめでとう。しかし、魔法を使った罪で、私は・・・。冗談ではありません。責任は取っていただきます。幸いにも、会長は、あいつの好み。転校生は、一番の原因。2人そろって、責任を取ってもらいます」 『空間の守護者カイエンよ・・・。我ら3人を、扉の向こうに・・・。この世界での仕事は終わりです、スクリード』 せりえ君の口から再び漏れた言葉と共に、せりえ君とさくら君と会長は、消えました。 後に残った人々は、ポカンとアホ面で立ち竦みました。 まさか、自分がインポになっているとは、せりえ君の言葉を聞いても、信じていませんでした。後で、びっくりです。 さて、空き教室で、10人ほどの、チワワちゃんと強姦役が倒れていましたが、皆、仲良くインポになったうえに、食べる物全てから腐った生ごみの匂いを感じてしまうという、えげつない呪いを掛けられていました。 めでたし、めでたし。 [*前へ][次へ#] [戻る] |