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短編
物語5(中年×会長)
「くそ!こんな腐れケツマンコに、俺のお宝はもったいない」
 いらいらしながら北斗は恭一郎の中に、侵入を果たす。途中切れたおかげで出血し、ぬめりで入れやすくなったが初めてでがちがちの恭一郎の中は狭く、北斗に苦痛をもたらす。それが不満な北斗は、荒々しく腰を使う。
「い・・・い・・・」
 恭一郎はすでに意味のある言葉を発する事も出来ない。腫れ上がった唇からはくぐもった声が漏れるだけだった。
「うあ・・・」
 痛みを伴う中でも、北斗は射精した。
 短い。
「おら、孕ませてやるぜ!」
 中出ししながら厭らしく笑う。あまりにも短時間で射精したのは、早漏だからだが、北斗が気が付く訳もない。相手は商売者ばかりだったから、調子よく凄い気持ち良いと連呼し、少ない時間で金を絞り取ろうとしかしなかったからだ。
 だが、それが幸福。
 普通の大きさで長さで耐久時間だったなら、恭一郎の苦痛は半端なものではなかったろう。
 中出しされ蹂躙され、恭一郎は己を嘲笑う北斗を濁った瞳で見上げた。
「なんで・・・こんな」
 北斗はにたりと笑う。
「ほら、俺はお前の初めての男だよ。好きだろう。愛しちゃったろう?俺に何でもしてあげたいだろう?俺の立派なおちんちんなしじゃ、いられないだろう?」
 項垂れ汚い様相の性器が、恭一郎の頬に触れる。
「神埼のしゃちょーに、俺をしたくなっちゃったろう?」

「こんな土地では、二束三文にしかならんがな」
 そういって、北斗は生家を追われた。
「なんでだよ。くそくそくそくそ・・・」
 風俗で作った借金の肩に、盗られた土地。それでも、まだ残る借金に北斗は歯噛みする。
「俺のような男がこんな田舎で燻っているのが、そもそもの間違いだ。そうだ、弟の所に行こう」
 北斗はうっとりする。
「きっと、俺の才能を生かせる場所を用意してくれるさ」
 バイトでさえまともに、こなせないのが現状なのに・・・。
 妄想癖の有るどうしようもない男は、種違いの弟に思いを馳せた。


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あきゅろす。
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