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短編
縛られた手足
 ああ・・・こいつは本当に変態だなあと、恭司は思う。
「恭司、恭司。もうちょっとこう足を開いてくれ。うあ・・・なんて綺麗なんだ。恭司、その・・・舐めたいんで、こっち寄って」
「うっせえ、変態」
 恭司の機嫌を損ねた帝は、お仕置きとして両手足を拘束されて、ベッドに仰向け。そのうえで、帝のシャツ一枚の全裸恭司が顔を跨いでいる状況。
 慣れた。
 変態に慣れた恭司は、どうすれば帝を操れるか、最近分かって来てしまった。
 ・・・おい・・・。
「おら、短期留学行くな?俺様と離れたくねえとか抜かさねえな」
「嫌だ!恭司のいない所に!死ぬ!死んでしまう!」
「へー。ならこのまんまだ」
 そう言って、恭司はそう言って、帝の顔の真上で性器を握って扱き出す。
「ああああ!可愛い恭司の下のお口が、パクパクしてる!うあああああ!舐めたい!しゃぶりたい!いや、是非、注入ううう!!!」
 帝のそこは、隆々と衣服を押し上げている。それを見て、恭司は己の後腔に指を入れ、仰け反ってオナニーショースタート。
「恭司!頼む!これを解いてくれ!さあ、私とめくるめく快楽の夜に!」
「ふざけん・・・あ・・・。りゅ・う・が・く」
「嫌だあああ!恭司の居ない国で過ごすなんて死ぬううう!」
 見た目鬼畜眼鏡の変態は・・・駄々っ子。
 大学在学中に、交換留学を嫌がる帝の説得依頼に乗り出した恭司。 
「帝・・・俺様・・・。やるべき事の出来ないへたれに突っ込ませてやる馬鹿じゃねえ」
 ぐじゅぐじゅとわざと音を立てて、帝を煽る。
「ふ・・・恭司、なんと凛々しい。が・・・私がいない間に恭司が淫らな肉体を持て余し、屑を誘惑し挙句に私以外の男根を咥え込むかと思うと、くうううう」
「・・・死ね・・・。誰がするか・・・」
「恭司いいい!中が解れて、突っ込んで下さい状態になってるうううう!入れたい!頼むううううう!!!!」
「は・・・。だから、りゅ・う・が・く」
「うあああああ!!!恭司の中に入れないと、気が狂うううう!!!!」
「・・・あ・・・ふあ・・・・」
「恭司いいいい!!!」
 約八時間後、帝の短期留学決定。
 ちなみに、恭司は次の日起き上がれませんでした。

「恭司君、がんば」
 元勇者、帝母。
 早々に帝の説得を諦め、恭司に振った策士。
 だって・・・。
「恭司君、帝の為になる事だもの、協力してくれると思ったけれど、どんぴしゃ」
 恭司さん・・・哀れ。

 何気に、帝に絆されました。




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