短編
物語4(中年×会長)
苦しい、苦しい、苦しい。
「さあ、お腹がポンポンだね」
つらいつらいつらい。
「まるで孕んだようだ」
誰か、助けて。
「い・・・あああああ!!!」
恭一郎は、絶叫した。
М字に開脚され、後腔に大量の生理食塩水を注入され、それでも耐えに耐えた。けれど、生理的刺激に耐えきれようもなく、恭一郎は北斗の目の前で吐き出すしかない。
「いや・・・だ」
らしくもなく、涙が止まらない。
「いや?う〜〜ん、自分からやってもっとって言わないと、可笑しい」
北斗はニヤニヤしながら、言う。
「俺が買った豚どもは、涙を流して喜んだぞ、いつも」
北斗の言葉は、戯言である。
北斗は、よく本番ありのデリヘルを使っていた。当然相手は商売で、北斗の希望は淫乱な豚、腸内洗浄なども喜ぶタイプと分かっている。実際、北斗の攻めは拙く、けれど慣れた相手たちは上手く演技をして喜んで見せた。本当は、そこのデリヘルでは北斗の字は3Kである。
汚い、勘違い、KY。
そうとは知らない北斗は、変にセックスに自信を持っている。
「さあ、お兄ちゃんのおちんちんを入れてあげるね」
勃起したそれは・・・。
「短小?」
肉に埋もれて、小さく、皮も余りまくっている為勃起しても先端が少ししか出ない。お粗末すぎるモノに、つい恭一郎は呟いた。
「この!」
北斗は真っ赤になると、恭一郎の顔を平手打ちする。めまいがするほどの勢いで殴られ、恭一郎は意識を半ば飛ばして項垂れた。
そこに、北斗はお粗末なものをあてがい、腰を進める。
「い・・・があああああ!!!」
恭一郎は絶叫した。
痛い。
なにせ、満足に拡張もなされていない。実は素人童貞の北斗は、女でさえ最初からちゃんと抱いた事がない。ましてや女以上に下準備にテクニックがいる男、ましてや初物などどうすればいいか分かる訳もない。皆、商売だから拡張をあらかじめして、ローションも入れた状態で北斗を受け入れたし、がばがばに緩んだ者ばかりだった。
「あれ?俺の入らない?なんで?痛いだろ!恭一郎!緩めろ!緩めろって!」
北斗は叫びながら、恭一郎の顔面を殴打し続けた。
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