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短編
エロのターンだ! 帝×恭司
「尻が痛い・・・」
 恭司は起き上がろうとして、ヘタリこんだ。
「な・・・どうしたのだ?愛しい恭司の為なら、移動の為の馬にでもなる。さあ、私の上に」
「・・・うぜ」
「恭司、可愛い恭司、朝は軽くか?でも腰が締まり過ぎだし、もう少し太った方が・・・」
「・・・太る?ははは・・・太れたら良いなあ」
「ああ、では、少し重めの物を用意し・・・」
「とりあえず帝、おまえしばらく出入り禁止」
「NOOOOOOO!!!!!そんな!は、まさか今から浮気か!淫らな恭司の肉体は、私以外の男の肉棒までも貪欲に求めるよ・・・」
 半狂乱の帝に、恭司は枕を投げつけた。
「浮気も何も・・・毎日搾り取られ過ぎで、他の奴とやろうなんざ、まったく思わねえよ!俺様、腹上死しかねねえ!ふざけんな!絶倫!」
「ふふふ・・・絶倫なのではなく、恭司の淫らさに狂わされる、私は被害者だよ。何せ恭司の密壺は、耐える事無き快楽の・・・・」
「止めんか!この変態!」
 恭司の手から枕が投げられ、帝の顔面を直撃する。
「恭司・・・そうか!足りなくて不機嫌なのだな!」
 自分の都合の良い様に解釈するド変態に、恭司の怒りは・・・空しい。

「あ・・・あふ・・・」
「恭司、恭司・・・なんて綺麗で可愛くて・・・く・・・中が凄くて正気を失いそうだ」
 あのまま押し倒され、される事は本番。
「く!中にまた出る!恭司・・・可愛くて淫らな私の」
 中出ししながら、帝は恭司の唇を貪る。
「あ・・・あん・・・」
 とりあえず黙って事に及びやがれ変態とは、恭司の心の声。もう言葉を紡ぐ気力も体力もない。でも・・・気持ちが良い。身体が慣れて、どん引き発言にも慣れた己を恭司は知っている。
 仕方がない。
 そもそもの敗因は、こいつに出会ってしまった事なのだと恭司は諦めにも似た想いを心に浮かべる。逃げようにも、変態の上に能力の高いこの男は全力で恭司の獲得に尽くした。
 仕方がない。
 そもそも義理の母親が、匙を投げたのだ。恭司は今でもあの義母に騙されたと怨みに思っている。
 仕方がない。
 一見完璧な男が、命がけで恭司を欲しがって死に物狂いになったのだ。
 捕まったが、負けだ。
「あ・・・ふ・・・」
 再び律動を始める帝のにやけ面をぼんやり見上げながら、恭司は快感に浸る。
 もう負けを認めて、気持ち良いのを満喫でもしなければ、気が狂ってしまうだろう。だから、淫らに自分から腰を振る。
「く!恭司!素敵すぎる!」
 感極まる変態の美貌を下から眺め、恭司は本日二度目の悶絶失神をしたのだった。

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