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短編
鬼神遊戯5・・・(18禁)
 右近は勃起した自分のモノに、慎重にゴムを被せた。目の前には、四つん這いで全身を朱に染めた、出雲の姿。
「入れます、出雲様」
 感情の籠らぬ声音で告げると、指で拡張済みの出雲の後腔に、侵入する。
「ぐ!うあ・・・」
 出雲は声を上げ、ぶるり震えた。
 鬼神の男根は長大で、ごつごつとしている。指での拡張では事後に出雲の後腔が、腫れ上がってしまう事分かり、太一郎は一計を案じた。曰く、人としては右近もかなり立派な持ち物を持っているので、それを使用して拡張の仕上げとする。
 しかし、抱かれて性欲が満ちれば鬼神は出雲を喰えない。よって、右近は中に精液を零さず、出雲は逝けないようにして交情する。出雲の男根は根元で戒められ、びくびくと憐れに震えていた。
「あ・・・嗚呼ぁ」
 激しい律動に、出雲の声に色が混じる。と、そこで、右近は動きを止めた。
「犬神・・・」
 生理的涙の浮かぶ目で、出雲が右近を睨む。中の蠢きで、右近は出雲が空イキしそうなのを悟り、動きを止めたのだ。右近の男根も、反り返るほど硬く、先端は膨らみ解放を求めていた。
 が・・・。
「御苦労様」
 にこやかに言うは、桃山太一郎。
 右近は、恭しく一礼し、出雲の身体から離れる。
「鬼神様、どうぞ」
 太一郎の影が、実像を産む。
『喰わせろ』
 鬼神は出雲の前に立つ。
 出雲の喉が、無意識に留飲するのを、右近も太一郎も見咎めるけれど、指摘はしない。出雲の心が、鬼神に堕ちて歓喜している己が身を、受け入れていない。口では否と言いながらも、鬼神の姿に浅ましく開く後腔も、硬さを増す男根も、認めたくないものだろう。
 鬼神は、荒々しく出雲に入る。
「嗚呼ぁ!止め!取れ!」
 出雲が叫ぶ。出雲の根元は戒められたままである。が、鬼神が聞き分ける訳もなく、出雲はそのまま蹂躙される。
「ぐうう!」
 鬼神の吐精につられ、出雲も空イキする。口の端からは涎をたらし、快感に全身で浸る。しかし・・・。
「取れ・・・取ってくれ!前!」
 戒められたままの男根に、出雲は叫ぶが、鬼神がその言葉を聞いてくれる事はなく・・・。
「頼む!犬神!桃山!」
 さすがの出雲も、その場に居る二人に縋る。
「鬼神様、そのままお楽しみになっていて良いので、出雲の身体をこちらに向けて下さいますか?」
 太一郎の言葉に、鬼神は背面座位の体勢に変わり、出雲の全てが露わになる。と、右近は薄く笑みを浮かべ、戒められたままの出雲の男根を口に含んだ。
「いああ!違う!違う!」
 出雲は、泣き叫んだ。鬼神に犯され、右近に戒められた物を蹂躙され・・・そんな出雲を太一郎は愛しげに眺める。
 やがて・・・出雲は正気を飛ばし、焦点の合わぬ目で自分から鬼神に手を伸ばし、右近の頭に指を絡める。鬼神は何度となく吐精し、右近も出雲を慰めながら、触れもせずに逝っていた。

「本当に・・・可愛い方だ」
 太一郎の呟きは・・・本心からのものだった。
 


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あきゅろす。
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