[携帯モード] [URL送信]

短編
5月拍手
「大河くーん、ご飯できたよ」
「準さん、ありがとう」
「さ、食べようか。ところで、学校どう?2年になって、何か変わった?」
「・・・。1年に編入生が来た」
「へーーー。どうしたの?顔怖いよ」
「そいつが、理事長の甥で、顔も頭も大したことないくせに、あいつに惚れられた」
「え・・・。そう、なんだ・・・」
「KYで、トラブルメーカーで・・・。あんなののどこが良いんだか。こっちが、美味しそうに育ったのを見て、どれだけ喰うのを我慢しているか・・・」
「あの、大河君。喰うって、性的な意味で?」
「もちろん。身体も出来上がってきて、最近我慢できそうもない。あれだけ、好みなのもそういない」
「駄目だって―!あいつって、弟君の事でしょう!」
「あん?俺とあいつが兄弟だって知っているのは、準さんと君江さんと、おっさんだけだぜ。あいつ自身知らないんだから、黙っていればわからないって」
「いや、倫理的にまずいよ」
「俺の存在自体が、それ言ったらまずいよ。君江さんが自分好みの子供が欲しいから、おっさんに頼んで種付けしてもらったんだろ。しかも、自分のM奴隷と結婚してその戸籍に入れるなんて。女王様、我儘すぎ」
「でも、僕は大河君が好きだよ。僕、子供できないのに、子供を持てた事、君江様に感謝しているよ」
「俺も準さん好きだよ。だから、俺が幸せになるのに賛成してほしい」
「いや、さすがにまずいって」
「だって、おっさんは俺が自分の子供だって、絶対に言わないし、君江さんはそういうの気にしないし、あとは準さんさえ黙っていれば、ほーらOK」
「お願いだから。それに、弟君、確か、バイでバリタチだって」
「大丈夫。タチでも調教すればネコになる」
「駄目だ!何する気?拉致監禁とか物騒なこと考えていない?」
「強姦はしないよ。きっと強請らせてみせるから」
「駄目!!お願いだから、もう少し様子見よう」
「う・・・ん。まあ、編入生の取り巻きに入ることになったから、もう少しだけ様子見るよ」
「うん!!弟君以上に好みの子、探そうね」
「ははは・・・。準さん必死だねー。まあ、あいつ以上に好みって難しいかなー」
 
 5週間後。
「準さん、俺、恋人できたよ」
「え?わーおめでとうー。・・・・弟君?」
「違う、礼っていうんだ。男だけど、そのうち準さんにも紹介するよ」
「わかった。良かったーー」
「あはは。心配させてごめんねー」

 準さん=大河の戸籍上の父親。M奴隷。
 君江さん=大河の母親。会員制SM倶楽部の経営者。女王様
 おっさん=大河の遺伝子上の父親
 あいつ=おっさんの息子。大河と腹違いの兄弟。
 さあ、あいつとはだあれ
(時期的に武装天使スタートの少し前。一郎投入前。恋人報告はヤンデレタイム頃)





[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!