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短編
メンテナンス編3
 良い匂いがする。
 俺はその匂いに、腹を鳴らして赤面した。俺の膝の上で耳かきをされていた柳が、くすぐったそうに肩を竦めた。
 風呂場の後、浩一郎はすぐにキッチンに立って、食事の用意を始めた。柳の栄養管理もメンテナンスの内らしく、料理が出来ない者は食堂のテイクアウトを利用するように言われた。俺は料理が出来ないので、浩一郎が調理中他の業務を言い渡された。それが・・・柳の髪を乾かして、耳かき。
「終わったぜ」
「あ、じゃあ、もう少しかかるから、良の腰もんであげて。今日は、ベッドでもやるから疲労回復してあげておいて」
 言われて、柳の身体をうつ伏せにして、軽くマッサージ。凝ってる。特に尻が・・・うん・・・これは解してやんないと・・・。
 しばらくして、柳の寝息が聞こえ出す。
「あ・・・良、寝ちゃったね。マッサージ、得意?」
 俺は頷く。
「料理はできないから、な。つうか、メンテナンスっていつもこういうのするのか?」
「うん。良の身の回りんことね」
「身の回りの事っていうか、すっげえ甘やかしてない?」
 俺の言葉に、浩一郎は大笑いした。
「そう、甘やかしだね。気持ちの良い、狂いそうなほどの激しいセックスと、甘やかし。いや?」
「・・・困った事に嫌じゃない」
 面倒な事だと、思いもしない。俺は面倒見の良い方でもないのに、すっごく楽しい。
「そう、良かった。さすがだね・・・。ともかく起こして。今日は良の好きなからあげに、温野菜サラダ。スープはトマト味のコンソメ」
 食卓に用意されたのは、感心する出来栄えの品々。レモンも添えてあるし、彩りなのか、からあげの下にはレタスも敷いてある。
 とりあえず飯だ。

 食卓で、浩一郎は柳に対するメンテナンスの詳細を説明してくれた。
 柳の登校はほぼ一日おき。全員と行為をした後とかは、二日とか空くけれど。
 不登校の日数も登校でカウントされているけれども、部屋で自主課題はしてある。課題の不明点は登校日に調整され、これが終わらないと柳を教室では抱けない。反対に言うならば、教室で柳がちんぽを喰う事が出来ない。柳はそれもあるから真面目に課題をこなす、淫乱ちゃんだ。
 また、休みの日の夜こうやってメンテナンス係が来訪するが、その時、次のメンテナンス係が来るまでの食料はきちんと冷蔵庫に用意する事。放課後、帰室した柳はその日のメンテナンス係に最後の始末をしてもらって泥のように眠る。メンテナンス係は帰るが、起きた時に食べられる物を用意しておかないと、いけない。
 激しすぎるセックスに、栄養補給は重要だ。
「食べ終わったところで・・・柳はテレビでも見ていてね。俺達で手早く片づける。すぐに・・・ね」

 言いながら片づけに入る浩一郎のそこが勃っているのを見ながら、俺も股間が熱くなるのを感じた。
 本番は・・・これからだ・・・。

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あきゅろす。
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