武装天使
手段は選ばない6 (ゆりあ)
何台ものカメラを用意して、結局全員生きていたから副会長も含む7人を拘束して、誉が借り受けてきた獣姦専用の犬を二匹放った。なんでも、学園にある森の外れに通り道があり、専門の訓練士も共に中に連れて来て、別の空き室に仕込んでおいた。金持ち学校だけに、監視カメラもあるが死角ルートもあり、誉は藤村大河によってそれを知りぬいていたから簡単だったそうだ。
よく訓練された、犬。
訓練士が次の間で呑気に待っている間に、犯すべき相手に襲いかかる。特殊な匂いを付けた相手のみを犯すように訓練されているので、私の敵7人の身体に慎重に匂いの薬液を振りかけてある。
人による強姦では、ぬるい。
知られたら、死ぬしかない、絶対的な脅しのネタ。
犬に犯される姿は絶対的なネタ。
気が付いたとたんに、絶叫する彼ら。
ごめんね。
結局、全てが終わって犬を返却し訓練士は夜中にまた同じルートで帰るという。
「舌を噛み切ったのが・・・三人・・・か」
残りも、虚空を見つめていたり、へらへら笑っていたり・・・。
使いものにならない・・・。
「人間は弱いなあ」
私は撮影機材を撤収する。最近の物は、小型でコンパクトだから助かる。
最後に・・・副会長の携帯から転校生にメールする。
今居る教室の番号。
そのまま立ち去れば、後は彼と取り巻きがどうにかする筈だ。
けれど・・・。
「コマを作るのは、難しい」
私は思惑どうりに行かなかったので、溜め息を付いた。以前の子の身体を強姦した加害者達だもの。もっと図太いと思っていたのに・・・軟過ぎて壊れてしまった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!