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大空とともに
20.鈴風鷲
「とりあえず、皆鷲が入ってくるまでここにいてね」

「わかった」

私が皆をリビングに集めて、話した。するとインターホンがなった。

私はドアを開けるべく、玄関に行った。

「いらっしゃい、鷲」

「ああ」

「鷲兄ー!」

冬夜が鷲に飛びつき、鷲は倒れないように踏ん張りそのまま冬夜を受け止めた。

「久しぶりだな、冬夜」

「うん! 久しぶり!」

「久しぶり、鷲兄」

「ああ、久しぶり。桜翔も元気そうだな」

「まあ、ぼちぼちは」

一通り挨拶し終わった鷲に私は昨日電話で話したことを切り出した。

「それでね、昨日会わせたい人がいるって話したでしょ?」

「ああ、そういや言ってたな」

「その人達見ても驚かないでね」

「? お、おう」

私の言葉に、鷲の頭上に?マークが浮かんだのがわかった。

そして私たちはツナ君達のいるリビングに向かった。


案の定、リビングに入ってツナ君達を見ると固まった。

「え……!?」

そりゃ驚くよね……。

「は、初めまして」

ツナ君が挨拶をすると鷲が私の方を見ながら聞いてきた。

「まさか……」

「うん。会わせたい人っていうのはこの人達のこと」

「ホンモノ……?」

「本物」

「え、ええぇえ!?」



「落ち着いた?」

「ああ」

私たちはパニックになった鷲にどういう経緯で彼らを、世話することになったか説明した。

鷲も今はだいぶ落ち着いたみたいだ。

「なあ、ツナ」

「なに?」

「なんでこっちに来たんだ? 初めて会った時になんか原因はジャンニーニみたいに話してたけど?」

「話してなかったっけ?」

ツナ君がきょとんとしながら聞き返してきたから、私と桜翔は頷いた。

「確かリボーンが学校のグランドに呼び出してきて、渋々行ったんだ。そしたらジャンニーニとリボーンがいてなんか球体みたいなの持っててさ」

「オレはリボーンさんに10代目のピンチだと聞いて行きました!」

(それリボーンの嘘だよ、獄寺君!)

「オレは小僧から野球やるって聞いて行ったぜ」

武君はホント野球好きだよね。確か倉庫にバットとかあったはず。後で出しとこうかな。

「てめぇはどこまで野球馬鹿なんだ!」

「ハハッ。獄寺もやってみろよ。案外はまるかもな」

「誰がやるか、誰が!」

「ご、獄寺君。落ち着いて!」

「10代目がおっしゃるなら……」

そして皆の集合理由はバラバラだったけどこっちに来てしまった理由は統一していた。

なんでもツナ君が言ってた球体を一人一個持たされた。その球体は瞬時に場所を移動できるというものだった。説明を受け終わった後、ジャンニーニがスイッチらしきものを押した。その瞬間、爆発して気づいたらこの家の前にいたとのことだった。

皆さん無事に並盛に帰れるんでしょうか……ι。

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あきゅろす。
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