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大空とともに
12.役割分担
あれから食器を洗ったり掃除をしたりしていたら、昨日の電話通り荷物が届いた。

届けるついでに買い物もしようと考え、行動しようとして問題が発生。

「だから一緒に行くってんだろ!」

「大丈夫だって。買い物もして帰りたいからそうしたら、少し遅くなるかもしれないでしょ。冬夜は鍵持ってないんだから桜翔は家にいてよ」

「でも、もしアイツに会ったらどうするんだよっ!」

「会わなきゃいいだけの話なんだから、一人で大丈夫だよ」

私が父親の荷物を一人で届けると言ったら、桜翔が怒りだしてこんな状態……。

恭弥君以外のメンバーが何事かと、周りに集まっていた。

『どうしたんだ?』

「どうもこうもねーよ! 姉貴が一人で親父のところに荷物届けるっつってんだから止めてんだよ!」

「だから大丈夫だって……」

「ダメだって言ってんだろ!」

「それならオレが鴇羽について行くぜ」

「!?」

そう名乗り上げたのはディーノさんだった。

「でも……」

ディーノさんがついて行くのにまだ桜翔は納得がいかないみたいだった。

もう私はため息しか出ない。

「だったらこれならどーだ?」

「「?」」

ディーノさんの提案はこうだ。

この家に残る桜翔組と、私について来る鴇羽組とで分けるということだ。

この提案に桜翔は渋々、頷いた。

私について来るのは、ディーノさん、武君、骸で桜翔との留守番メンバーがツナ君、隼人君、ジョットさんとなった。恭弥君は一応、留守番メンバーだ……。

私は一応、この件が終了したからお昼ご飯を作ることにした。

「私、昼ご飯作って来るね。皆オムライスでいいよね」

「うん」

「んじゃ、オレ手伝うぜ」

武君が手伝うと言ってくれたので今回は手伝ってもらうことにした。

なにせ、寿司屋の息子だからね。

そして食べ終わって、それぞれ別行動に入った。







役割分担

(あの頃の私じゃ無いんだから……)
(何かあった後じゃ遅いんだ……!)

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あきゅろす。
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