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短編
治療







久しぶりに出会って
傾れ込む様にそのまま体を重ねあった。
心地よい倦怠感とともに、ひとつの布団に転がっている時間は好きだ。
桂は会った時から気になっていた疑問を口にした。







治療







「高杉、お前最近どこで何してるんだ」

「詮索か?」





高杉の言葉に、桂は違うと首を振った。




「違うが、傷増えすぎだろう」




指さす先には一糸纏わぬ高杉の姿。
恐らく時間が癒してくれるだろうが、生々しい傷痕が気になる。
最近負ったものばかりだ。




「別になんもしてねぇよ」

「何もしなくてそんなモノつくわけがないだろう…大体怪我したならそれを放っておくな!治療しろ」

「舐めときゃ治る」

「まあ、そうだが…」




舐めて治るような傷ではないのだが、桂はやはり少しずれている。





「だが背中の怪我は無理だろう。」

「別にたいしたことねぇよ」




いい加減うっとしくなったのか、怪我を隠すように布団をかぶる高杉。
そのまま寝入ろうとする。




「………あ!そうか」





まだ眠っていない高杉の耳に、嬉しそうな桂の声が入ってきたが、眠気に負けてそのまま寝ようとする。
が、一瞬後の桂の行動で飛び起きるはめになった。





「…何してんだ…」

「黙って寝てろ。お前が舐めれないなら俺が舐めといてやるから」

「…って、お前ぇ、誘ってんのか?」




ぺろぺろと高杉の体に舌を這わす桂に、何度もしたはずの体が再び熱を取り戻す。
自身も元気になってしまったようだ。





「おいヅラぁ」

「ヅラじゃない桂だ。どうした?痛かっ……ふぁっ…!」

「ククク…、さすがに散々やりまくった後だけあって感じやすいな」

「お、い…。やめろ…っ、ぁ」





体を反転させ、桂の首筋に唇をはわしながら、指で下の密部に触れる。
朝まで高杉のものを受け入れていたそこはまだ十分に解れていて、すんなりと二本の指を受け入れた。





「や、やめ…っ…いっぱいしただ、ろ…ぁあっっ」

「そう言っても…もう感じて来ちまったんじゃねぇのか……ココ…」

「あっ!や、あ、さわるな…っ」

「別に解す必要もねえな…」

「へ?あ、ぁあア…ったかす、ぎぃ…った…っ」




さすがに少し痛かったのか、顔を歪ませ高杉の名を呼ぶ桂。
快感が肌をかけ上った。
桂の声も、仕草も、表情も、全て嗜虐的な高杉を刺激していた。
これを無意識でやってしまうのだから恐ろしいものだ。
高杉は桂の唇に触れるだけのキスを落とし、律動を速めた。












「もう、絶対傷の手当なんかしてやらんからな!」



何度もいかされた体は言うことを聞かず、布団に伏せたまま桂がそう叫んだのは致し方ないだろう。








END





>危うくエ/ロになりかけた…
この程度ならセーフですよね…?

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あきゅろす。
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