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短編
夢の話

※友人が見た夢の話がおもしろかったのでネタで。
銀さんと新八の会話はほぼ友人と管理人の物を再現したので少しおかしいです。




夢の話




「なあ新八ぃー」

「なんですか。掃除してるんだからちょっとは手伝おうとか思いませんか」

「や、それはいいんだけどよ。俺すっげ変な夢見た」

「いいとかお前が決めることじゃねーだろ!?まあ、いいです。で、何ですか?」

「いや、だからさ、変な夢見た」

「へえ。パフェの生クリームがマヨネーズにでもなってましたか。ああもう邪魔ですって!」

「うえ。そんな誰かを思い出させるようなこと言うなよ。あーんでさ。夢、ヅラと高杉が出てきた。」



そこでようやく新八は掃除の手を止めて銀時を見た。



「また…すごい組み合わせですね」

「だろー。」

「で、2人で何かしてたんですか?」

「それがよぉ…」





銀時の見た夢は、夢らしく多々不明な点があったが始終高杉と桂が出てきたらしい。







「まずさ、俺なぜか高速走ってたんだよ」

「え、アレでですか!?」

「アレで。そしたら、あれなんつーの?ガンダムの機体みたいなのに乗ってヅラと高杉が戦ってるんだわ。壮絶に」

「ガンダムー!?いや、あれ高速に収まりきるようなサイズじゃないでしょ!?」

「まあそこは夢ってことで。しかもよ、ヅラの機体がごっさちっせーんだ」

「小さいんですか?高杉さんのよりも?」

「そこは比べちゃダメだろってくらい。大型トラックと三輪車くらいの差はあったな」

「ちっせぇええ!!!それすでに同じものじゃないじゃん!桂さん瞬殺間違いないですよ!」

「や、それがヅラもがんばってんだって。すっげーボロボロだったけど。」

「そりゃあね。それで勝ってたらどんなミラクルだよって話ですもんねー」

「まあ、それで俺がそれを見てたらヅラの奴がいきなり高速降りて病院に向かいだしたんだ」

「え!?そこやけにリアル!怪我したから病院ですか」

「そうじゃねーの?したら高杉も追いかけってってよぉー」

「高杉さん以外にしつこいですね!というかそもそも何で戦ってたんです」

「まあ夢だから」

「夢ですからね…」

「……俺もそれを見てたら、ヅラが病院に駆け込んで行って『怪我しました!』って叫んでよ。あ、そん時高杉も機体から降りて追いかけてた」

「まんまですね」

「そこちっせー病院だからよ。なんか問診表?みたいな住所とか名前とか書くやつな。あれ書かされだしてよ。」

「ああ、初めてだと書かされますよね」

「そう、それだ。『急いでるんです!』とか言いつつも律儀なヅラだから書き出してよ、したら高杉も入ってきたんだ」

「うわ!桂さんピンチじゃないですか!」

「俺もそう思ってよ。でもなぜか高杉も急いで書き出したんだ」

「ぇええ!?高杉さんもですか」

「俺はそれを見てるわけだろー。んでしばらく書き続けてたと思ったらふいにヅラが高杉に『ここの書き方が分からんのだが、どう書くんだ?』って聞いてよー」

「え、さっきまでの戦いの面影全くないじゃないですか!」

「夢だから。」

「いや、なんか気になりますよ。なんで戦ってたのかとか」

「俺も気になった。でもコレ考え出すと話進まないから飛ばす!」

「そうですね。それでどうなったんでしたっけ?」

「高杉がヅラの紙奪って書き出したんだよ。本人しか書けないようなところまで全部」

「え、それって体重とかもですよね!?なんで知ってんのぉお!!?」

「それだけじゃねーぜ。保護者氏名のところに自分の名前書いてたんだ」

「え?桂さんの保護者高杉さんですか!?なにその怖い感じっ」

「しかもヅラも『ああ、すまんな』とか普通だから余計によぉ…そこで神楽に踏まれて起きた。」

「……変な夢ですね本当。」




人間て面白い夢見るよな。




END

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あきゅろす。
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