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記念作品
6(相沢×瑠衣)
「聡…」

「はい?」

「私も…遊びたい、な・・」



仕事をしている相沢に向かって、遠慮気味に言う瑠衣。
視線は相沢ではなく、赤いカーペットに向けられている。

それが気に食わない相沢は、溜め息を吐いて返答した。



「床に向かって言う“お願い”は、耳に入れません。目を見て言うのは、社会の常識だと思いますが?」



厳しい一言に、瑠衣は涙を浮かべた。
しかし“このくらいで泣いてどうする?”と自分に言い聞かせ、懸命に流さまいとする。
相沢のキツい言葉はいつもの事だ。


頑張っている瑠衣を見た相沢は、表情こそ変えないが、内心は満足げに笑っている。


可愛いですね。
その表情こそ見物です。


愛しい女を虐めて遊ぶ相沢は、正真正銘の鬼畜だ。

勿論、瑠衣もそれは分かっているので、反応しないようにと心掛けている。
だが、愛しているからこそ反応してしまうのだ。



「言いたい事があるのなら、私の目を見て言って下さい」



その言葉に弾かれ、パッと顔を上げた瑠衣。
揺れる瞳に映ったモノは、相沢の優しい笑みだった。



「聡と…遊びたい」

「言えましたね。いい子です」



満足そうに頷いた相沢は、“おいで”と手招する。
ホッとした瑠衣は、駆け足で相沢の胸に飛び込んだ。

抱き着かれる予定ではなかった相沢は、体勢を崩しながら瑠衣を胸に抱き留めた。



「そう言う意味ではなかったのですが…」

「えっ!」



その言葉に動揺した瑠衣は、相沢を見下ろし、次に周囲を見回した。
そして、何が起こったのかを理解する。



「大胆ですね。なるほど。瑠衣の言う“遊び”はこう言う事ですか」



クッと喉を鳴らし、瑠衣の腰に回していた手を、お尻の方へ伸ばす。

意図を理解した瑠衣は、直ぐさま退こうとした。
しかし、既に無理な状況だ。
お尻を触られながら、後頭部をガッシリ掴まれているし、その後頭部にある手には力が込められている。



「んんっ・・・」



アッサリと唇を奪われ、されるがままの瑠衣。
それでも意地を見せ、唇は開かなかった。

ただ重なっている状態だが、相沢は楽しそうに目を細める。
瑠衣の唇を軽く噛んだり、お尻を遠慮無く触ったりと自由に動かした。
まるで、堪えられなかった方が負けと言うゲームの様。


どちらが負けを認めるかなど、最初から決まっている。
だが瑠衣は、このゲームに負けたくなかった。
相沢なら、“誰に対しても反応しそうですね?困った方です。お仕置きが必要ですね”等と言い出すに違いないから。

ここは頑として、口を開けないと決めた瑠衣は、いつも以上に必死。
しかし、優しい愛撫と痛い愛撫を交互に繰り返され、少しずつ心が折れる。


駄目…
もう耐えられない・・


欲しくてたまらなくなった躰は、怖ず怖ずと口を開く。
その瞬間、待ってましたと言わんばかりに、肉厚の舌が口内に侵入してきた。
素直にならなかったお仕置きだと言う風に、ありとあらゆる場所を刺激する。

歯列に添って舌を動かし、飽きれば上部を擦ったり。
それにも飽きれば、いよいよ舌を絡めてくる。



「ん"ん"…」

「・・逃げるな。舌を出せ」



あまりの激しさに、唇を離した瑠衣だが、相沢が許すはずもなく、すかさず注意された。
そして息を整える間もなく、再び唇が重なる。

二人の舌は口内を飛び出し、空気中で絡み合う。
相沢の誘導のお陰で、何とかついていけている瑠衣だが、そう長くはもたない。



「もっ・・・」

「たったこれだけで。男を押し倒すのなら、それなりの技を身につけるべきだな」

「違っ…いや、違わない・・かも?」

「どっちだよ」



苦笑いを浮かべる相沢は、尻を揉んでいた手をショーツの中に忍ばせた。
そのまま目的の場所まで進み、濡れている事を確認する。
“これなら大丈夫か”と思いながら、三本の指を一気に突っ込んだ。



「あっ!んん…」

「それで?誰でも押し倒すのか?」

「んぁ・・指、掻き混ぜ…」

「質問に答えろ」



相沢は冷たく言い放ち、指の動きを速くする。
揃えて注送したり、バラバラに動かしたりと好き放題だ。

三本も飲み込んでいると言うのに、秘部は喜んで咥えている。
悲鳴を上げる所か、もっと欲しいとねだっている様だ。



「はぁぁ、あぁん・・・聡、だか…ら。んんっ…聡だけ・・」

「押し倒すのは俺だけ?」

「うん…やっ!あぁぁぁ――――」



瑠衣が軽く頷いたのを見て、スッと指を引き抜いた相沢。
素早い動作でスボンを寛げ、瑠衣のショーツを避けて成長したモノを突き刺した。

その衝撃に、瑠衣は悲鳴を上げる。
下からの突き上げは勿論だが、あまりの素早さに、全くついていけなかったのだ。

そんな状況なのに、激しい突き上げを繰り返す相沢は、勿論瑠衣の気持ちを分かっている。
待ってあげたい気持ちと、虐めたい気持ちを天秤にかけ、後者が勝った結果だ。



「濡れすぎですよ。後は自分で出来ますね?」

「きゃぁ!・・・・えっ?」



瑠衣を乗せたまま、躰を起こした相沢は、テーブルに置いていたPCを手に取った。
そしてニッコリと笑い、酷な言葉を口にする。



「私は仕事をしますので、瑠衣は好きな様に動いて下さい」

「聡!」

「何か問題でも?相手をして欲しいのなら、淫らな顔で腰を振って下さい。心が動けば私がイかせてあげます」



悔しい瑠衣は、相沢を睨みつけて腰を動かした。

しかし、いつまで経っても相沢の表情は変わらなかったのだ。
本当は相沢も苦しいのだが、それを瑠衣に見せる事は決してない。
それが相沢の性格だからだ。

瑠衣の意識が朦朧としてきた所で、大きな手が腰を掴んだ。



「モタモタするな。腰の使い方がなってない。俺を堕としたいのなら、こうすればいい」

「んあぁぁ、はぁ…壊れ、る・・」



腰を掴まれた瑠衣は、大きく揺さ振られ、最奥を犯された。

それから数分、意識のない瑠衣の中に、欲望を注ぎ込んだ相沢は小さく笑った。



「挑発した罰だ。まぁ…俺を煽る事が出来るのは、瑠衣だけだな・・さて、片付けてしまいましょう」



切り替えの早さは天下一品。
後始末を終えた相沢は、直ぐさま仕事に取り掛かったのだ。

膝の上に瑠衣の頭を乗せ、時折優しく撫でる。
まるで愛猫を可愛がるかの様に。






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