記念作品 3(夾×藍) 夾から連れて来られた場所は、撮影の準備をしている部屋ではなかった。 日頃は使用していない部屋なので、誰もいない。 ただベッドを見れば…やる気だと主張している。 「あの…」 「撮影は中止だ。こんなに可愛い藍を前にして、抱かないわけにはいかない」 「やっぱり――!?」 叫んだものの、絶対にこうなる事は予想していた。 藍は逃げるように部屋を出ようとしたが、慣れない衣に邪魔をされ、躓いてしまった。 それを笑って見ている夾は、涼しい顔をしてベッドに足を運ぶ。 そして腰を下ろし、藍に命令をした。 「私の元へ来なさい」 「やっ…」 藍は震えながら、首を激しく横に振った。 だが、冷たい瞳で見つめられると逆らえない。 「敗戦国の姫君を、勝者の私がどうしようと文句を言う奴はいない。男なら殺すが…お前は生かしてやろう」 すっかりなりきっている夾に、藍は心の底からゲッソリした。 恐らく夾の中の設定は、藍が敗戦国の姫で、戦利品と言った所だろう。 どうしてこうも、自分が不利な設定ばかりなのだろうかと思う藍。 かと言って、自分からごっこ遊びをしようとは思わない。 悩んでいる藍を楽しそうに見つめる夾は、まるで王様の様だ。 「ただし、私の言う事を聞けばの話だ。いい子に出来なければ、生かしておくわけにはいかない」 現実には考えられないが、何故か本当の事の様に錯覚させられる声音。 敗戦国の姫になった気分だ。 駄目… 流される! そうは思っても、夾の術に嵌まった藍は、動揺しながらも足を運んでいる。 なりきっているわけではないが、従順な藍に満足げに笑った夾。 大きく頷きながら、傲慢に言い放つ。 「いい子だ。姫は処女だったな?優しくしてやる」 “どんな設定だ?”と瞳で問えば、座れと命令された。 膝の間に座ると言う事は、奉仕をしなければならないと言うこと。 不安げな表情をしながら上目遣いで窺えば、夾は“やれ”と頷いた。 「奉仕の仕方を知らないのか?全く…世話の焼ける姫君だ」 “いやいや、知ってます”と言うべきか、言わないべきか。 だが、ここで設定外の事を言えば余計に激しくなるに違いない。 否、そうなると断言できる。 そう考えた藍は、ここは夾に合わせ、知らないと言う事にした。 「申し訳、ありません…どうすればいいか・・」 「一から教えてやる。次からは、私がやれと言えば何処でも咥えろ」 「人前…でも、ですか?」 「勿論。それがお前の仕事だ」 今だけの言葉だと分かっていても傷付く言葉。 涙が流れた瞬間、後頭部を掴まれ、熱くて大きなモノを口に押し込まれた。 「グっんん…」 「下手くそだな。教え込むには時間がかかりそうだ」 クッと喉を鳴らしながら、藍の頭を激しく動かす残酷な手。 相手の事など考えていない動きに、息が出来なくなった。 引いたかと思えば、喉の奥まで突っ込まる。 かと思えば、喉の奥で数秒止まる時もあるのだ。 「だらしが無い。まぁ純粋な者ほど…汚しがいがある」 「っ!・・・」 「咥えただけで濡れたのか?とんだ淫乱を拾ってしまったな」 突き出した尻に手を伸ばした夾は、その奥の秘部に触れて確認する。 そして人差し指で刺激し、頃合いを見て突き刺した。 驚きに含んでいたモノを出した藍だが、大きな手がそれを許さない。 再び喉の奥まで突っ込まれ、激しく揺さ振られる。 「んんっ…グん・・」 「ほぉ…酷くされた方が濡れるのか。面白い姫だ。下の口だけでなく、上の口も窄めろ」 クスクスと笑いながら、小さなお尻を軽く叩く。 その瞬間、藍の躰がビクンッと揺れ、秘部からは大量の蜜が零れた。 それをいいことに、埋めている指の動きを速めた夾は、藍の感じる場所を集中的に刺激する。 「んっんっ・・!っ…――」 「噴いたな。誰がイっていいと言った?勝手は許さない」 「あっ!ごめん、なさ…」 後頭部の髪を引かれ、含んでいたモノがなくなった。 息は出来る様になったものの、相手を怒らせては何をされるか分かったモノではない。 「罰を与える」 「やっ!嫌――――」 お尻に何かを挿れられ、藍は動揺して暴れ回る。 だが、夾にとっては小さな抵抗でしかなく、難無く押さえ込む事が可能だ。 「夜伽に使う玩具だ。こうして言う事を聞かない者を調教する為の、な」 「痛い、です…」 「最初だけだ。その内慣れる」 藍をベッドに引き上げた夾は、冷酷に笑って自身を突き入れた。 その強烈な快楽に、囚われの姫は甘い声で鳴く。 「はぁ、あぁ…やっ・・」 「いや…ねぇ。嘘を吐けば更に辛い思いをするぞ」 「ごめんなさい、ごめんな…」 背後からの突き上げに、藍は助けを求める様に前へ手を伸ばす。 しかし助けてくれる者など居るはずもなく、夾からその手を掴まれた。 見つめ合う形に体位を変えた夾は、藍のお尻に埋めていた玩具を取り除く。 「お前はこの先、私だけに抱かれる。心を捨てた方が楽だ。もしくは、私に惚れるか、だな」 「っ…愛して、くれますか?私だけを・・」 意識が半分ない藍は、心の声をそのまま口にする。 その言葉を聞いた夾は、藍の頬に手を添え、ニッコリと微笑んだ。 「あぁ。お前だけだ。何があっても離してやる事は出来ない」 「ありがと、ございます…陛下・・・」 カクンッと意識を失った藍は、深い眠りについた。 だが、夾の欲求は止まる事なく、眠っている藍を犯し続けたのだった。 何しろ…“陛下”と言われれば、応えてやらない訳にはいかないと考えたから。 [*前へ][次へ#] [戻る] |