記念作品 6(辰実×睦月) 部屋に移動した辰実は、肩に担いでいる馬鹿者を、大きなベッドに放り投げた。 その勢いに、睦月の躰はベッドの上で数回跳ねる。 「何すんのよ!」 「お前が余計な事をした所為で、帰りそびれただろ。全く…姫を泣かせるわ、馬に乗るなど言うわ」 藍を泣かせた事は悪かったが、あの場合は仕方なかったと思う。 酔っている藍が輪に入れば、誰の唇が餌食になるか分からない。 それを見た夾が、怒りの矛先を自分達に向けるはずなのだから。 それを阻止したくて、藍を突き放したのだが、まさかあそこで泣くとは想定外と言うモノ。 酔った姫は涙脆いのか… 今後、気をつけた方がいいって事ね。 回想を終えた睦月は、顎に手を当てて、自分の考えに何度も頷く。 そんな睦月を無視し、辰実は携帯を開いて、動画の設定をする。 あのカーテンの向こうか… 夾に見せたくはないが、仕方ない。 恐らく、夾は最初だけしか見ないだろう。 本当に乗ったのかを確認できれば、後はどうでもいいはずだ。 ここは自分も楽しもうと考えを変えた辰実は、カーテンに向かって歩き、勢いよく開けた。 「ほぉ…ご立派な馬だこと」 「嘘!どこどこ?」 本物の馬と勘違いをしたままの睦月は、ベッドから飛びおりて、辰実の元へと走る。 しかし“馬”を見た瞬間、躰が凍り付いた。 何、それ… 馬は馬でも、調教用の馬だったのだ。 よくよく考えれば、部屋に本物の馬など居るはずがない。 その“馬”は、子供の頃に乗った者もいるだろう、木製の揺籃の様な揺れる玩具。 試しに揺らしている辰実は、楽しそうな顔をして睦月に視線を向ける。 「乗りたかったのだろ?下着を脱いで跨いでみろ」 「その…座る所にある、太い棒は・・」 「だから、これを埋め込んで遊ぶんだ。バイブではないから安心しろ」 とても安心できない、太さと大きさの立派な棒。 これが夾の言っていた“馬”なのだと理解した瞬間、睦月は急いで部屋から出ようとした。 しかし、辰実に捕まってしまい、強引にショーツを脱がされる。 素早さは、医者としては必要だろうが、下着を脱がせる事に関しては不必要だ。 暴れまわる睦月を巧に封じ込め、辰実は軽々と持ち上げる。 そしてその足で、“馬”まで連れていった。 「嫌…入ら、ない」 「そう思って、潤滑油を垂らしておいた。楽勝だろ?」 無理なモノは無理と言いたいが、辰実の手が止まる事はない。 狙いを定め、睦月の躰を一気に落としたのだ。 「ぃやぁぁぁぁ――――」 「ほら。入った」 勝ち誇った顔で小さく笑う辰実は、睦月から手を離して携帯を構える。 「腰を動かせば、馬も動く。しかし、これはいい。逃げられないから、こちらも楽しめる」 ククッと喉を鳴らした辰実は、首を振る睦月にウットリした。 秘部に大きな棒を含まされた睦月は、どうにかして馬から下りようと試みる。 しかし、床に足がつかない為、下りる事ができない。 この馬は特製なのか、誰かの手を借りないと、降りられない仕組みになっているのだ。 それに余計な動きをすると、秘部を刺激してしまい、要らぬ快楽を生んでしまう。 荒い息遣いの睦月だが、全く動こうとはしない。 撮影されている事を知っているので、羞恥が大きいのだ。 一応服は着ているので、肝心な部分がカメラに映る事はないが、それでも表情は録画される。 それが嫌で動かないのだが、そんな事を辰実が許すはずがない。 「それで夾が納得すると思うのか?言っていただろ。夾が納得しなければ、直接見られる事になるぞ」 「嫌!」 「そう思うのなら、俺だけの前で終えた方がいいのではないか?」 確かにと思った睦月は、心の準備をする。 しかし、なかなか勇気が出ない。 どうしよう… 怖いよ。 涙目で辰実を見つめ、やはり無理だと首を振る。 理解した辰実は、一度カメラを停止し、サイドテーブルを引っ張ってきた。 そして、睦月を撮れる位置にテーブル設置し、その上に携帯を置いて馬に近付いていく。 「全く、手のかかる奴だ」 「待っ!あぁ・・はぁ、んん…」 辰実は睦月の腰を掴んで、問答無用に上下に揺すった。 心の準備が出来ていない上、自分のタイミングで動けない状態。 睦月の両目からは、大粒の涙が流れていった。 しかし快楽も得ているのか、声がだんだん甘くなっている。 「嫌々言っていたわりには、しっかり感じてるな。お前は何でも咥えて喜ぶのか?」 「違っ!んあぁ、やめ…はぁ、っ!」 「イったな。だが…まだまだ」 ククッと笑い、睦月から手を離した辰実。 そして今度は、足で馬を大きく揺すった。 振動が大きい為、睦月の細い躰は、馬の上で跳びはねる。 深く刺さったと思えば、一気に抜けていく冷たい棒。 本当は嫌なのに、喜んでいる淫乱な躰。 「やぁ、怖い・・もぅやめ…」 「今やめると、お前が辛くなると思うが?」 「違ぅ…これじゃ、なくて・・」 「なくて?」 「辰実のが、欲しい」 「もう一声」 「熱いの…太くて、固い・・辰実のが欲しい!」 その言葉に満足した辰実は、睦月を抱え上げ、ベッドに組み敷いた。 そして自身を取り出し、秘部に突き刺す。 「あぁぁ――これ、いぃ…」 「これ呼ばわりとは酷いなぁ。満足したか?」 「何で、動かない…の?」 「挿れてと言われたから挿れただけだ。動けとは言われていない」 「こんの、クソ男!ケチケチすんな!」 「言葉遣いの悪い小娘だな。要望があるなら的確に言え」 要望ならたくさんあるが、それを言えるほど、睦月の性格は可愛くない。 否、睦月でなくても言えないだろう。 悔しさで唇を噛み締め、辰実を睨みつめる睦月。 だが相手も、情事の時には折れてはくれない男だ。 残された道は二つ。 この行為を止めるか、恥ずかしい言葉を口にするか。 数分考えた睦月が出した結論は… 「動いて、下さい…」 「どの様に?」 「激しく!」 「イかせなくてもいいのか?」 「激しく動いて、イかせて!」 やけくそに言い放った瞬間、ズルッと秘部の中の辰実が大きく動き出した。 それはもう、尋常ではない動きだ。 「虐めがいのある女だな」 「死ね」 「いつ死ぬかなど、人間には分からないモノだ。こればかりは天の定めだな」 黒い笑みを浮かべた辰実から、何時間も攻められた睦月。 最後には、意識を失ってしまったのだった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |