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この学校では、会長である泉の言葉は絶対。
教師ですら何も言えないのだ。
一般の生徒は、声すら掛ける事が出来ない存在。
もし、失礼な事をすれば、それ相応の罰を受けなければならないと――
美海は思いのまま、口を開いた。
「馬鹿じゃないの?今時っ!」
頬に痛みが走る。
そう、喜井が手を出したのだ。
「控えなさい。どれほど無礼な事を」
「喜井。まだですよ」
「申し訳ありません」
会長こと泉は、微笑みを浮かべ、拘束されている美海に歩み寄った。
その迫力に、美海は言葉を紡ぐことが出来ない。
危ない…
そう思うのだが、体は動かない。
「全て脱がせて、動けない様に縛りなさい」
「御意」
一礼し、男達は美海の制服に手をかけた。
5人の男に抑えられ、抵抗出来るはずがない。
あっと言う間に、美海は裸にされた。
そして、両手両足を縄で縛り付けられる。
椅子と言うには、あまりにも違い、座る部分がなく、骨組みのみだ。
開かれた足を閉じようとするが、余計に食い込む。
「何様のつもり?あんたなんか…キャ―――」
美海が罵声を口にした瞬間、鞭を振り下ろした喜井。
その力は容赦ないもの。
綺麗な白い肌に、赤い線が入った。
「口を慎みなさい。あなたに発言権はありません」
喜井の仕打ちに、美海は涙を浮かべる。
助けを求めるように、泉を見つめた美海。
微笑を浮かべる泉は、美海を見て酷な事を口にする。
「美海。あなたは今日から、この学校に在籍している男子生徒を相手にしてもらいます」
「…何で?」
「欲求不満にならない為ですよ。まずは生徒会で調教します」
この学校は、寮生活なので、欲求不満になる男子が多い。
その為に“姫”を作るのだ。
勿論、性欲処理をする人物。
選ばれた者は、一ヶ月ももたずに退学を希望する。
これは男も女も同じ。
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