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契約 【完】(★★★☆☆)
10
ぐったりしている杏奈を気にもせず、テキパキとキャミソールも脱がせた。
自身もシャツを脱ぎ、再び杏奈に覆い被さる相馬。
その姿を見て、杏奈がボソッと心の声を口にした。



「下…脱がないの?」

「面倒になった。このままでも支障ない」



自分も我慢の限界だと言い、ファスナーを下ろした相馬。
下着の中から成長したモノを取りだし、細い両足を腕に掛ける。
その状態で、逃げられないように腰を掴み、濡れて淫らに誘う秘部に自身を宛がった。



「息は詰めるなよ。お前のここは、使っていた割りに狭いのでな」

「失礼なっ!んあぁぁぁぁ…待っ・・ゆっく…」

「無駄な抵抗をするなっ…チっ」

「ゃぁぁ…裂け、る・・・無理っ」



少し力が入っているようで、思い通りに進めない。
相馬は短い舌打ちをした後、強引に突き進んだ。
泣いている杏奈の頬にキスをし、大丈夫と囁く。



「っ…全部、入ったぞ」

「大き…す、ぎ…」

「誉め言葉として受け取っておく。まだ動かないでいてやるから、早く呼吸を整えろ」



そうは言うが、“はいそうですか”と簡単に出来るモノではない。
これが意外と難しく、なかなか上手く呼吸が出来ないのだ。
それを分かっているのかいないのか、相馬の手がシーツに包まれている背中に入ってきて、優しく擦ってきた。


こんな時だけは優しいなぁ…


安心感からか、呼吸が整ってきた。
それが合図となり、背中にあった大きな手が再び腰を掴む。



「もういいな。動くぞ」

「待っ!ひゃあ…んんっ・・・」



杏奈の答えなどはなから聞く気はないと言う風に、腰を引いた相馬が勢いよく突き進んできた。
何度もそれを繰り返している内に、グチュグチュと卑猥な音が室内に響き始める。



「ククっ…嫌々言いながら感じるとはな。昔からソッチの方だとは思っていたが、本物だったと言うことか」

「はぁっ…そっち?あっ・・・」

「気にするな。独り言だ」



相馬は笑いながらスピードを上げ、杏奈を絶頂に導いた。
そして次には、荒い息を繰り返している杏奈をひっくり返して俯せにして、後ろから攻め立てたのだ。


キツイ…
意識、飛びそう・・


だが、意識が堕ちる事はない。
意識を失う瞬間、高々と突き上げた尻に、強烈な痛みが広がるから。
それも一度だけではなく、杏奈が声をあげて泣くまで叩く。
自分では分からないが、きっと赤く腫れ上がっているに違いないと思う杏奈。



「しっかりしろ。お前ばかり楽しむのは反則ではないか?」

「もう…勝手にして!」

「ほぅ…なるほどね」



つい心のままを口にしてしまった杏奈は、すぐに後悔することになった。
後ろから激しく攻められて達すると、今度は相馬の膝の上で向かい合わせの体勢にさせられたのだ。
自分の体重で深く受け入れることになり、子宮が痛い。
その状態で下から突き上げられるのだ。



「ダメ…突かない、でっ」

「厭らしい穴だ。あぁ…この体勢だと触りにくいな」

「っん!…」



膝の上で方向を変えられ、背中から相馬の熱が伝わってくる。



「杏奈。まだ堕ちるなよ」

「もっ、死ぬ…」

「何を馬鹿な事を言っている。分かるか?こんなに広げて、俺を咥え込んでいる。鏡を持ってこさせよう」

「っ!ん"ん"…」

「緒方」



杏奈の口を手で塞ぎ、緒方を呼んだ相馬。
数分も経たずに現れた緒方の両手には、会話が聞こえていたと言うように大きな鏡が。


何で持ってくんのよ!
馬鹿ー!


塞がれている口から、籠った罵倒の声が漏れた。
その声が届いた緒方は、ニッコリ微笑んで言う。



「厭らしい格好ですね、杏奈様。御自身で確かめられた方が宜しいのではないですか?」

「緒方も入るか?」



相馬の言葉に杏奈の躰がビクッと跳ね上がる。
と同時に、中の相馬を締め付けてしまった。



「そう喜ぶな。本当に淫乱だな」

「困りましたね。貴之様との結婚が決まっていると言うのに…」



言いながら、二人の正面に鏡を立てた緒方は、ゆっくりとした仕草でベッドに腰を下ろした。



「貴之様の御命令には背けませんが…本当に宜しいのですか?」

「杏奈次第だ」



やっと口から手が離れ、ここぞとばかりに反論する杏奈。



「馬鹿じゃない?二人とも、大嫌い!死んじゃえ!」

「それが答え…か」

「おやおや。お口が悪いですね」

「相馬。道具を」

「畏まりました」



一度部屋を出て行った緒方は、言われたモノを持って急いで戻った。
相馬の前でアタッシュケースを開き、どれを使うのかと目で問う。
目配せで指示を出した相馬は、杏奈の両手を背中で一まとめにした。
そして緒方から手錠を受け取り、手際よくかけたのだ。
次に口を強引にこじ開ける玩具を取り付け、両胸の突起にはそれぞれ紐を括った。

二人の鮮やかな動きに、何一つ抵抗出来なかった杏奈の目から、ポロポロと涙が溢れて頬を伝い落ちていく。
しかし、まだまだ終わりではない。
秘部から相馬が出て行ったと思えば、緒方から四つん這いにされ、今まで自分の中に入っていた相馬のモノを口に含まされた。



「ん"ん"ん"…」



道具の所為で口を閉じられないのをいい事に、頭を鷲掴んで激しく動かす相馬。
その間に、薄いゴム手袋をした緒方は杏奈の尻を拡張していく。
小さい順に連なっている玉を、一つ一つ丁寧にそこに納めていった。



「上手ですよ、杏奈様。そのまま力を抜いていて下さい。流血沙汰など、お嫌でしょう?」

「ふぅ"・・・!ク"っ…」

「一番大きな玉まで飲み込んでしまいましたね」

「緒方。やれ」

「っ!ん"ん"ん"!っ・・・・・」



相馬の合図で一気に引き抜いた緒方は、クスっと笑って部屋を出て行った。


何の音?


パンっパンっと言う音が聞こえてきた杏奈は、ゆっくりと目を開けていく。
一番最初に見えたのは、青いカーテン。
腕が動かないと視線を変えると、手錠をされたままで、ベッドに括り付けられている。
次第に意識がハッキリとしてくると、お尻が酷く痛む事に気付いた。



「やっと起きたか。こんなに腫れ上がるまで叩かれても起きないとは…ある意味凄いぞ」



背後の声に振り返った杏奈は、もう勘弁してくれと泣きたくなった。






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