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風神と舞姫と漆黒の狼
4
明久「騙されたぁっ!」
あ、吉井君が戻ってきた。
雄二「やはりそうきたか」
平然と言い放ったよ。この最低代表が。
明久「やはりってなんだよ!やっぱり使者への暴行は予想通りだったんじゃないか!」
雄二「当然だ。そんなことも予想できないで代表が務まるか」
明久「少しは悪びれろよ!」
同感だよ、吉井君。
姫路「吉井君、大丈夫ですか?」
ところどころ制服まで破れている吉井君の有様を見て、姫路さんが駆け寄った。雄二君とは違って優しいな。
明久「あ、うん。大丈夫。ほとんどかすり傷」
美波「吉井、大丈夫?」
あ、島田さんも駆け寄った。危ない人かと思ってたけど優しいところもあるんだな。
明久「平気だよ。心配してくれてありがとう」
美波「そう、良かった……。ウチが殴る余地はまだあるんだ」
明久「ああっ!もうダメ!死にそう!」
……前言撤回。やっぱり島田さんは危ない人だ。
風太「おーい、吉井君、本当に大丈夫?」
明久「あ、竹中君、心配してくれてありがとう」
風太「どういたしまして(ニコッ)」
明久「……やっぱり竹中君は可愛いな(小声)」
美波「……木下といい、竹中といい、男なのに吉井をときめかせるなんて反則よ…(小声)」
姫路「……やっぱりあの笑顔はズルいです。竹中君…(小声)」
ここまで女子に嫉妬されたのは初めてだなぁ…。
雄二「そんなことはどうでもいい。それより今からミーティングを行うぞ」
他の場所で話し合いをするようで、雄二君は扉を開けて外に出て行った。
というか雄二君は吉井君に対して冷たくない?本当にあの二人って友達?
姫路「あの、痛かったら言って下さいね」
そう告げて、姫路さんは小走りに雄二君の後を追った。
秀吉「大変じゃったの」
それに続いて木下君が吉井君の肩を叩いて廊下に出た。
竹中兄妹「「ドンマイ」」
俺と雷華が両方から吉井君の肩を叩いて廊下に出る。
そうすると後ろから調教とか折檻とか危ない単語が聞こえてきた。
どんな会話をしてるのかな?そんな事を考えてると先頭の雄二君が屋上に通じる扉を開けて太陽の下に出た。

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あきゅろす。
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