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愛しき殺し屋
ヤキモチ1


地下に行く道中にて。


「真雪ちゃんって、意外に行動派だよね」

「意外って、そんな風に見えますか?」


眉尻を下げ半ば呆れた風に言われ、真雪はライカの顔を見上げながら眉をしかめる。


「黙ってれば、大人しくて良いトコのお嬢って感じだからな」

「あまり喜べない言い方しますね、和泉くん」


ムッとする真雪は、和泉の脇腹に拳を軽くぶつける。


「うわぁ!って、何しやがる!真雪俺に喧嘩売ってんの?」


くすぐったかったのか、真雪の攻撃に異様に反応示した。
和泉は不敵に口角を上げ、真雪の肩をガッシリと掴み逃げられないようにする。
しまったとばかりに真雪は気の抜けたような笑いを見せれば、つられて和泉が鼻で笑う。

その隙を突こうと真雪は逃げようと肩にかかる手を振りほどこうとするが、そう簡単に行くわけもなく真雪の行動は全て無駄となり、諦めたのかため息を吐き出して肩を落とした。


「喧嘩売ってません、ごめんなさい」


少し悔しさを込め和泉は真雪の両の頬を悪戯に摘み上げ、その柔らかな感触を楽しむ。


「真雪のほっぺは食ったら美味そうだよな」


痛いと言葉にならない言葉を唸る真雪を、面白そうに声を上げて笑う和泉。


「いつの間にそんな仲良くなってるの?和泉」


ふと気が付けば、ライカがつまらなそうに立ち止まっている。


「あ?別に、いつもと変わらねぇだろ」


和泉の意見に、頬を摘まれたままの真雪も頷き同意する。




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あきゅろす。
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