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記念小説

 ・・・うるさい二人は置いておこう。


「・・・モーリン?」

「・・・(コクコク)」

「・・・本名は?」

「・・・(フルフル)」

「・・・作詞好き?」

「・・・(コクコク)」

「・・・『Fun』好き?」

「・・・(んん・・?)」

「・・・『シキ』は?」

「(コクコク)」

「『トイ』と『フラフ』は?」

「(ブルブル)」

「『P』は?」

「(ん・・・?)」

「『キョウ』は?」

「(コクコク)」


 ・・・よし。分かった。←



「すごぉい!ヨッシー、『モーリン』とお話できるの?」

「いや、今のお話って言うのか・・・?」


 『トイ』がはしゃぐのに、『シキ』が突っ込む。
 確かに、お話とは言いがたいか。


「どうして『モーリン』?」


 とりあえず、気になった事。
 ・・・だって、『シキ』は『常識人』の『シキ』だ。
 なら、『モーリン』は・・・


「んー?『モーリン』はぁ」

「引き篭もりの『モーリン』だよぉ」


 ・・・やはり、とんでもだな。




「まぁ、本名知らないですからね」


 『P』が付けたす。
 ・・・?


「本名知らないのか?」

「あ、うん。本名どころか、何年生かもどこのクラスかも、知らないんだよね」


 それは・・・


「『モーリン』はキョウが拾ってきたんだぁ」


 ・・・拾ってきた。
 子ネコ・・・


「『キョウ』はぁ、雨の中で捨て猫を拾う派だからぁ」

「『キョウ』は意外に、面倒見の良い人間ですからねぇ」


 とか何とか、『トイ』と『P』が言っていると、


「・・・ミケ」


 ムクリと起き上がった『キョウ』が言う。と言うより、呼ぶ。
 パタパタと軽快な足音で、『モーリン』が走り寄っていく。


 どうやら『キョウ』の言う『ミケ』と言うのは『モーリン』らしい。

 ・・・やはりネコ扱いか。


「なんで泣いてんだ?」


 目ざとく、涙の痕を見つけたらしい『キョウ』が『モーリン』・・・―『ミケ』でいいか―の頭を撫でつつ、聞く。


「『トイ』と『フラフ』が・・・」


 ぼそぼそと『キョウ』に話す『ミケ』。
 ・・・本当に面倒見良いんだな



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あきゅろす。
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