9 さっきの話しとか、リモコンとか、今の話しとかさっぱり解らない。 お姉ちゃんの表情も冴え無い。 『この子の前で?』 何だか困った様子。 『あぁ、ちゃんと説明したよな、?』 『で、でも〜っ!』 『デモも、ストも無いだろ!』 お姉ちゃんがモジモジしてる。 『おい、ピンクのスイッチを少しだけ入れな!』 おじちゃんが言い終わる前に、 『薫ちゃん、ダメよ。』 っとお姉ちゃんの声が重なった。 『おい、早くしろよ!』 おじちゃんの命令に従って、スイッチを少し前へ押した。(本当は、好奇心からだけどね!) 「蚊」の羽音の様な音が微かに聞こえてきた。 お姉ちゃんの眉間に皺がより、羽音より更に微かな声が漏れ、前よりモジモジしてる。 『なぁ、真穂の表情を良く観てやってくれよ。』 なんか、痛そうだけど、違う気もする。 『痛いの?』 お姉ちゃんは下を向いて黙ったままだった。 『おい、真穂、薫の質問に答えろよ!』 『痛く無いです。』 とても小さな声だった。 『ほ〜っ、薫の質問には答えられて、俺の命令は従わないのかぁ?』 『だってェ!』 『おい、スイッチ強くしてやれよ!』 っとボクに命令。 『駄目よ、薫ちゃん、止めてぇ!』 「痛く無いなら」っと思い、ぐいっとスライド式のスイッチを押し上げた。 『ヴ、あんっ!』 変なん声を出したお姉ちゃんは座り込みそうなのをこらえてる。 お姉ちゃんの声に驚いて、スイッチを切っちゃった。 『オイオイ、お前意外にマニアだな!?』 何の事だか良く解らない事ばっかりだ! [*前へ][次へ#] [戻る] |