11 『ャッ、これ以上は止めよ!』 不自由な手で必死にブラジャーを押さえる。 僕はさも胸には興味無さそうに香苗を振り向かせ、唇を重ねた。 さすがに、胸元が気になるのか、舌を差し入れても、香苗の舌は応じて来ない。 唇を離し、少し間を置き香苗の耳元で、 『香苗の肌とっても綺麗だね』 っと囁くと香苗が更に弱々しく、 『バカ、もう知らないっ!』 膝を抱え様に下を向きかける香苗の肩を支えると、左肩のブラジャーの紐も外れてしまった。 抗議する様に僕を見る香苗。 その視界に右手の人差し指を示した。 香苗の目が指を意識したのを確かめ、 『ほら、見てご覧!』 指で窓の外を指すと、香苗の瞳が後を追った。 『違うよ、指の先だよ!』 指で天井を指しながら香苗の目の前に。 香苗が指を見詰めてる。 その指を香苗の鎖骨に当てて、鎖骨に添って指を滑らせる。 香苗の瞳は僕の指の動きを追う。 真ん中の鎖骨の窪みでちょっと動きを止め、反対側の鎖骨を優しく撫でる。 香苗の瞳は素直に指を追い続けてる。 肩まで撫でると、鎖骨の下側に添って、香苗の中心へ戻す。 また、少し間を開けてから、指を香苗の胸の谷間に滑り降ろした。 香苗の腕組みをしている処まで指を滑らせると、今度は、鎖骨に向かって指を動かした。 鎖骨まで登った指をもう一度、指を胸の谷間に添って撫で降ろし、香苗の腕を掴む。 腕を掴まれた香苗が体を硬くする。 [*前へ][次へ#] [戻る] |